MONKEY MAJIK

フジテレビ系月9ドラマ「西遊記」の為に、わずか2日で書き下ろした 「Around The World」！
英語詞と日本語詞を巧みに歌うMaynard & Blaiseが作り出す
カテゴライズ不可能な幅広い音楽性 "Good Melody! ＆ Good Sound!"をご堪能あれ！

（初出『Groovin'』2006年2月25日号）

　2000年、それぞれがギター＆ヴォーカルを担当するカナダ人兄弟のMaynard（Vo&G）とBlaise（Vo&G）、そして日本人のtax（Ds）、DICK（B）の4人によってロック・バンド、MONKEY MAJIKは結成された。MONKEY MAJIKのバンド名の由来は、初期メンバーだったイギリス人が「日本といえば "MONKEY MAGIC"だ！」（イギリスでは堺正章主演の 「西遊記」を「MONKEY MAGIC」と いう番組名で放送し、高視聴率を記録。オーストラリアでも放送）というイメージからバンド名になったそう。将来的な活動を見越して"MAGIC"のスペルを"MAJIK"に変更し、MONKEY MAJIKに決定。「発音も雰囲気も良いし、日本で本気でやっていくと決めていたから、後々権利関係の心配がないように （笑）」とMaynard談。先を見据えるその姿勢、いいですよね。　
　そして2003年9月、仙台の外資系CDショップ限定で発売されたアルバム 『SPADE』が13週間連続1位、年間チャートでも全タイトルで売上1位を記録。ツイン・ヴォーカル＆ギターを務めるプラント兄弟が生み出すカナディアン・ロックは、他に類をみないサウンドを生み出し、噂が噂を呼び一躍人気バンドとなった。そして業界関係者にも高く評価され、新聞、ラジオなど各メディアで大きく取り上げられ注目されるように。中でもフジテレビ「めざましテレビ」では3度も取り上げられ大反響を呼び、全国のレコード店から注文が殺到。2005年2月にリリースされたミニ・アルバム 『Lily』は、2月という季節にぴったりはまり、切ないメロディーが多くのリスナーの心に沁み込んでいった。もちろん仙台の主要CDショップ6店舗では全店初登場1位を記録、オリコン・インディーズチャート16位を記録した。そのわずか2ヶ月後には2ndミニ・アルバム『Get started』をリリースし、オリコン・インディーズチャート8位を記録。そして2ndアルバム『eastview』を2005年9月にリリース。収録されている全曲が新曲で、その完成度は業界お墨付き、ラジオ、TVなどのO.A.効果もあってこの作品も8位を記録。そして2006年に入り、1月18日に発売された1stシングル「fly」がラジオでパワー・プレイされまくるなど、更なるヒットを見せている。
　プラント兄弟が作り出す独自のハイブリッド・サウンドが各方面で話題沸騰の中、待望の2ndシングル『Around The World』がリリースされた。この曲は、現在フジテレビ系月9ドラマ「西遊記」の主題歌に起用されており、今作もリリース前から問い合わせが殺到していた。楽曲はドラマの為に書き下ろされたこともあり、チャイニーズ・ディスコを利かせたロック、ソウルのフレイヴァーを織り交ぜての最新型のMONKEY MAJIK SOUND。 そしてこの曲が主題歌に起用されるにあたっての経緯がまたすごい！ドラマ制作スタッフがMONKEY MAJIKの存在を知ったのは偶然だったそうで、たまたま耳にした彼らのメロディーにスタッフが反応したことから全てが始まったそう。それからの急展開で主題歌として正式決定。楽曲制作わずか2日！よほどイケるっ！というアーティストでなければこうはいきませんよね？
　3月8日には、2000年から2005年までの代表曲をセレクトしたベスト・アルバム 『BEST 2000-2005』の発売が決定。MONKEY MAJIKの更なるブレイクが期待できそうです。

Text by 坂田知子（平塚中原店）