MITO

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MITO

インディーズ時代から話題のシンガー、MITOがメジャー・デビュー!
春に舞う爽やかな風のようなサウンド、歌声。
自分らしく生きて行く、勇気とパワーをもらえます!

(初出『Groovin'』2006年4月25日号)

MITO-A.jpg ここ最近、SOUL、R&Bを歌う男性シンガーがずいぶんと増え、賑わっているように思う。男性ならではの安定した声量、丁寧に旋律をなぞる表情豊かな歌声は、聴く者の耳をたっぷりと潤してくれる。
 そして今回メジャー・デビューを果たすMITO(ミト)もまた、例にもれず天性の歌声を持つシンガーである。ブラック・ミュージックに強く影響を受けたMITOは、地元・北海道で黒人シンガーたちとセッションを重ね、1999年にライヴ活動をはじめる。本場のシンガーたちに混ざって演奏することで、日本にいながらも彼の才能とセンスは本場さながらの情感豊かなものへとなっていく。そして2004年には、本格的にプロを目指し上京。ストリートも含め、数多くのライヴを行う事でその歌声は話題となり、昨年はテレビ東京系ドラマ「Deep Love ホスト」の主題歌に「祈り…」が起用されるなど、既にMITOへの注目は高まる中で、今回のメジャー・デビューとなった。
 タイトル曲の「Identity」は、まさにそのタイトル通り、夢や目標、仕事や恋愛と、日常における様々な思いにおいても、自分であること、自分らしくいる事の大切さを飾らない言葉でエールを送ってくれるポップ・ナンバー。春の軽やかな風のように舞うストリングスが心地よく、伸び伸びと高らかに歌う声もまた実に爽やかである。またc/w「何をしてますか?」では、遠く離れた家族を思う気持ちが優しく表現されたバラードで、離れた距離に家族の愛情を改めて気付かされ、その感謝の気持ちがたくさん込められている。どちらの曲も、新たな節目を迎える春の心に染み入るメッセージである。
 自分らしく生きる事も、家族への感謝の気持ちも、夢を追って上京し、まさに夢を掴んだMITOだからこそ、リアルな言葉として響いてくる。28歳でデビューという少し遅咲きなのもまた、諦めずに自分を信じる強さみたいなものを分けてくれる。本作のような華やかなアレンジも彼の歌声をドラマティックに彩るが、ゴスペルも嗜み、鍵盤も自在に操るスペシャリストには、シンプルな弾き語りもまた、素材の持ち味をダイレクトに感じられて魅力的だ。今後のアプローチにも注目していきたいシンガーである。

Text by 浜田幸子(編集部)

『Identity』
MITO-J.jpg





PORTSIDE/VAP
4月26日発売
Maxi Single
VPCC-82210
¥1,050(税込)

MITO、インディーズ時代から着実にキャリアを積み、いよいよメジャー・デビュー。自分らしく生きて行くパワーをくれる「Identity」、東京の空の下で生まれ育った故郷を思う「何をしてますか?」では、家族の愛情の深さに感謝する気持ちが、手紙のような言葉で綴られ胸を打つ。2曲とも春というはじまりの季節にピッタリ。

【ミトカツユキ オフィシャルHP】http://mito310.com/
※現在、MITOはミトカツユキとして活動中。

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