宮川 愛

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宮川 愛

「美少女戦士セーラームーン」の"ちびうさ"が本格的に音楽活動開始。
瑞々しい感性に彩られた世界と天から授かったシルキー・ヴォイスが、
聴く者の魂に突き刺さる楽曲。

(初出『Groovin'』2006年4月25日号)

宮川愛-A.jpg 「普通に恋したり。普通に受験勉強したり。そんな風に暮らしてる人たちの胸を打つ歌を歌うためには、やっぱり私自身が普通の生活をしてることが大切だと思うんです」と語るのは、今回ご紹介する宮川 愛。手元にある写真を見る限りどこにでもいそうなキュートな19歳の女性だが、彼女の"普通でない"ことは10年以上にわたるそのキャリアである。小学2年生のときに舞台「美少女戦士セーラームーン」のオーディションに自ら応募し合格。13歳のときにAi名義で発表したアルバムは、サエキけんぞう氏らをプロデューサーに迎えてのモータウン誕生の地・デトロイトでレコーディングされた本格派。その他様々なアルバムへの参加、ライヴ活動などを行っていたが、高校入学と同時に学業専念の為音楽活動を一時休止、晴れて大学入学を果たした昨年より音楽活動を再開。大学2年生になった直後の4月19日、シングル「Here I am!」でデビューを果たした。
 デビューにあたり用意された楽曲は100曲以上。その中から選ばれたのは、冒頭に紹介した彼女自身の言葉が語るように、等身大の19歳の女の子の日常を切り取ったような3曲。宮川自身が作詞を手がけ、大好きだというブラック・テイストをベースとしたサウンドにポップなメロディーが耳にすっと入ってくる。全体から伝わってくる瑞々しさ、一種の切なさを感じさせるテイストは、普通の感覚を大切にする宮川だから作り出すことのできる世界ではないだろうか。また3曲目の「SWEET MEMORIES」はジェイド・アンダーソンのカヴァー曲。ライヴで何度か歌ってきた曲だけあって、伸び伸びと歌っているのが気持ち良い。
 お気に入りの言葉は「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」(サン・テクジュペリ「星の王子さま」)。大好きなこの言葉を胸に、宮川 愛は大好きな歌を再び歌い始めた。それは目には見えないかもしれないが、彼女が天から授かった大きな力であり、多くの人々に大切な何かを伝えていく心でもあるのかもしれない。

Text by 大野裕子(パルシェ店)

『Here I am!』
宮川愛-J.jpg





バウンシーレコーズ
発売中
Maxi Single
LTCA-00024
¥1,260(税込)

デビューにあたり用意された楽曲は100曲以上。選りすぐりの楽曲は宮川自身が作詞を手がけている。タイトル曲「Here I am!」は、日本テレビ系「恋愛部活」(ラブカツ)の5月度エンディング・テーマ曲としてオンエア予定。3曲目「SWEET MEMORIES」は、ジェイド・アンダーソンのカヴァー曲。

【宮川 愛 オフィシャルサイト】http://miyakawaai.cocolog-nifty.com/

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