東京スカパラダイスオーケストラ

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東京スカパラダイスオーケストラ

ワイルドでピースで最高にハッピーなアルバムの登場。
東京スカパラダイスオーケストラが世界に放つ、傑作アルバム『WILD PEACE』!
理屈抜きにカッコイイ音を、耳で、体で心で感じてください!!

(初出『Groovin'』2006年5月25日号)

スカパラ-A.jpg 1980年代後半、当時スカという決してシーンの中心ではなかった音楽をベースに、5人のホーン・セクションをフロントに配した10人という大編成で、東京スカパラダイスオーケストラは結成された。東京のアンダーグラウンド・シーンから飛び出した彼らは、革新的で瞬発力あるアクションを見せ、日本の音楽シーンを活性化させてきた。大所帯の編成から繰り出される強力なグルーヴとエンターテイメント性に溢れたパフォーマンスは、今も変わる事なく我々を楽しませてくれている。トランペット、トロンボーン、アルト・サックス、テナー・サックス、バリトン・サックス、キーボード、ギター、ベース、パーカッション、ドラム…これだけの楽器で1つの音楽を作り、超ハイテンション&ゴージャスなパフォーマンスを繰り広げられたら、興奮のるつぼへ誘い込まれてしまうというものだ。
 そんな彼らが、12枚目となるオリジナル・アルバム『WILD PEACE』をリリースする。スカパラといえば、インストの楽曲のイメージが強いと思う。そんな人は少し過去の記憶に触れてもらいたい。彼らは約4年前に田島貴男(オリジナル・ラヴ)、チバユウスケ、奥田民生を擁して大反響を呼んだ歌モノ・シングル3部作をリリースしている。スカとは縁のなさそうなヴォーカリストをゲストに迎えた訳だが、どの楽曲も見事にヴォーカルの持ち味を引き出し、なおかつスカパラの魅力を余すことなく表現した名曲だった。またスカパラの楽曲センスの良さ、演奏力の高さに改めて気づかされたりもした。
 そして本作にも、その大反響を呼んだ歌モノ・シングル3部作の第2弾が収録されているのだ。これはニュー・アルバムの目玉といっても過言ではないだろう。今回のヴォーカリストも豪華で、ハナレグミ、Chara、甲本ヒロトという稀代のヴォーカリスト達を揃えており、その歌声とスカパラ・ワールドとの融合…これはまさに至福の音楽といえるのではないか。もちろんインストの楽曲も収録されており、インスト好きな方にも安心して聴いてもらえる作品になっている。歌モノとインストが両方収録されていることによって、スカパラのセンスの良さ、持ち味を十二分に堪能できる作品に仕上がっているのだ。
 最後に、今回のアルバムはCD+DVD、CDのみの2種類の形態でのリリースとなるが、私はDVD付の方をお薦めしたい。DVDに収録されている4曲のMusic Videoはもちろんのこと、特に特典映像のスペシャル・レコーディング映像を見てもらいたい。稀代のヴォーカリスト達とのセッション…そこから生まれる素晴らしい音楽を、耳だけでなく目でも体感して欲しいからだ。
 スカパラは、スカ・シーンのパイオニア的存在でありながら、これから先もジャンルを超えた男気溢れる "トーキョー・スカ" サウンドを我々に届けて欲しいものである。

Text by 江間宣行(大仁店)

『WILD PEACE』
スカパラ-J CD+DVD.jpg スカパラ-J CD.jpg




cutting edge
6月7日発売
[CD+DVD]CTCR-14473/B ¥3,200(税込)
[CD]CTCR-14474 ¥2,800(税込)

東京スカパラダイスオーケストラが12枚目となるオリジナル・アルバムをリリース。大反響を呼んだ「追憶のライラック」「サファイアの星」「星降る夜に」の歌モノ・シングル3部作も収録されている。CDのみと、Music Video4曲と貴重なレコーディング風景を収録したDVD付の2形態でリリース。

※写真は左が[CD+DVD]、右が[CD]です。

【東京スカパラダイスオーケストラ 公式サイト】http://www.tokyoska.net/

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