GLAY

SPECIAL SELECTION

GLAY

2006年、GLAY本格始動!約1年7ヶ月ぶりのニュー・シングル発売!
GLAYから待たせたファンへ…そして4人の今を、思いを、詰め込んだ全4曲。
"待っただけのことはある"と思えるほどの意欲作。

(初出『Groovin'』2006年6月25日号)

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 この2月に、約1年ぶりとなるライヴをZepp Tokyoと武道館で行い、本格始動の決意を表してくれたGLAY。さらにはこの8月に、彼ら自身もずっとリスペクトし続けているアーティストである氷室京介と共に"味の素スタジアム"でライヴを行うことを発表し、私たちを驚かせてくれた。そんな話題騒然のライヴが1ヶ月後と迫る中、ライヴを、そしてこの夏をより楽しみにさせてくれるような、約1年7ヶ月ぶりとなる待望のニュー・シングルがいよいよ発売となる。
 『G4』と名付けられた本作には、"GLAYから(for)待たせたファンの皆へ"という思いと、"またメンバー4人で新たなステージへ向かう"という意味が込められているという。全4曲収録で、そのうちの2曲はすでに2月のライヴで披露され、リリースが強く待たれていたナンバーだ。
 ライヴの冒頭でいきなり会場を飲み込んだ「ROCK'N'ROLL SWINDLE」は、疾走感バリバリの突き抜けるようなロック・チューン。ギター、ベース、ドラム、そしてヴォーカル……すべての音が迷い無くぶつかり合いながら生み出されるサウンドに瞬時に引き込まれる。かつての「サバイバル」や「MERMAID」を思わせるような、迷いや憤りや時代に対してありのままの思いをストレートにぶつける歌詞にも共感させられる。聴いていると、彼らと同じ風を強く全身に受けながら、共に進んでいるような気分になってくる。続く2曲目の「誰かの為に生きる」は、一足早く夏を先取りしたような気持ちになれる爽快なポップ・チューン。誰かを思いやることの尊さ、誰もが"ひとりではない"という心強さ、さらには"生きていること"の素晴らしさまでも実感させてくれる清々しいナンバーだ。ここまでの2曲でもうすっかりライヴ・モードになってしまうが、続く3曲目の「恋」は、「HOWEVER」や「BELOVED」といった名曲に並ぶ1曲となっていくであろう、GLAYならではと言えるラヴ・バラード。GLAY楽曲のほとんどを手掛けてきたTAKUROにしか生み出すことの出来ない言葉の数々とメロディの美しさにじっくりと耳を傾け、その世界観を感じてもらいたい。そして本作のラストを締めくくる「LAYLA」は、2月公演の本編のラストを飾った曲でもあり、今の彼らの思いや意志が何より強く表された曲でもある。「まだ俺はやれるのさ かつてのように器用にはうまく振る舞えないかもしれないけれど」……ライヴ会場のスクリーンに映し出されたその歌詞と彼らの姿を見ながら、きっとそこにいた誰もが、そして彼ら自身もまた、"これからのGLAY"の姿をはっきりと思い浮かべたことだろう。
 久しぶりに私たちのもとへ届けられた最新作は、GLAYらしさに溢れた4曲で構成された、シングルでありながらミニ・アルバムとも言えるほどの出来映えだ。4曲どれもがメインになり得るだけの存在感を持っており、全曲に共通して"前に進む"という強い意志が表れている。しばしの時間立ち止まり、自分の今、そしてこれからについて考えることも長い人生においては必要であるということを、彼らは自らの身をもって私たちに示してくれた。より大きくなって帰ってきてくれた彼らに、今はただ素直に「お帰り」「待ってたよ」と言いたい。そして8月に行われるライヴも含めて、これからの彼らにもっと強く期待したい。そんな風に思わせてくれる意欲作『G4』は、必ずや、本作を聴くすべての人の追い風となってくれる1枚となることだろう。

Text by 二宮万里(編集部)

『G4』
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東芝EMI
7月12日発売
Maxi Single
TOCT-22277
¥1,260(税込)

2月のライヴで披露された「ROCK'N'ROLL SWINDLE」「LAYLA」を含む全4曲収録の、約1年7ヶ月ぶりとなるニュー・シングル。突き抜けるようなロック・チューンから染み入るラヴ・バラードまで……どの曲もメインとなり得るほどの、GLAYらしさに溢れた意欲的な1枚。初回生産限定SPECIALジャケット仕様。

【GLAY OFFICIAL WEB SITE「HAPPY SWING」】http://www.glay.co.jp/

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