ルースター

SPECIAL SELECTION

ルースター

バンドとして絶えることなく進化、成長を遂げ、
その全ての面でスケール・アップしたルースターを見せつける!
待望の2ndアルバム『サークルズ・アンド・サテライツ』リリース!!

(初出『Groovin'』2006年6月25日号)

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 そのアイドル・グループ並の端正なルックスと不釣り合いな骨太サウンドと、躍動感溢れる豪快ライヴ・パフォーマンスで、2005年、大ブレイクを果たしたルースター。
 そんな彼らの2ndアルバムが遂に完成!タイトルは『サークルズ・アンド・サテライツ』。プロデュースは、彼らのサウンドとライヴに魅せられたというマット・ウォレス(あのマルーン5を世界的大ブレイクに導いたプロデューサー)で、マット自らがプロデュースを希望したのだとか。今作はマルーン5の時の様に洗練された音作りに徹底したのではなく、むしろその逆で、ライヴ感を重視した一発録音的なノリがある。多少の荒さはありながらも、ライヴ感たっぷりに聴かせる骨太なリズム、激しくうねるようなギター・リフを掻き鳴らすサウンドは、1stアルバムでみせたルースターらしさをばっちり継承しながらも、格段にスケール・アップしている。ギター・ソロが炸裂するグルーヴ感満点なナンバーもあれば、清々しいポップなギターを聴かせる曲もありと、様々な"生"ルースターを封じ込めた強力な作品に仕上げている(いい仕事していますよ、本当に!)。また、1stアルバムではニック(Vo)とルーク(G)が中心となって作曲をしていたが、今作ではメンバー全員が曲作りに参加と、この点からも前作以上の期待が出来るというものだ。
 ルースターは、デビュー・シングル「カム・ゲット・サム」、セカンド・シングル「ステアリング・アット・ザ・サン」を、2曲連続でUKチャートTOP 10に叩き込み、デビュー・アルバム『ルースター』も初登場3位を記録。2005年はライヴ・ツアーに明け暮れ、回を重ねるごとに会場も拡大。次々に登場したUK新人ロック・バンドの中でも、最大級の盛り上がりとブレイクを果たした。ここ日本においても、2005年3月に単独で初来日ツアーを敢行、アヴリル・ラヴィーンの武道館公演のサポート・アクトも務め、日本デビュー前にして約10,000人を前に、堂々たるパフォーマンスを披露。4月にリリースされた日本デビュー・アルバム『ルースター』も、オリコン総合チャート初登場10位にランク・インするなど、日本での人気も一気に高まっていった。その後も再びUKツアーを敢行、5月には2回目の来日、8月には"サマソニ 05"への出演を果たし、スタジアムという巨大なステージに相応しいさらにスケール・アップしたパフォーマンスでオーディエンスを魅了、そして11月にはまたしても日本縦断ツアーを敢行と、日本でも確固たる地位を築いていった。
 結局2005年はライヴ・ツアーをやりっぱなし(日本には4回も来日)だった彼ら。秋の単独公演後、日本からそのままL.A.に向かい、レッチリ、ニルヴァーナ、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンなども使用した伝説の"サウンド・シティ・スタジオ"で、昨年12月から今年の2月にかけて、この2ndアルバムのレコーディングに突入。怒涛のライヴ・パフォーマンスによって培われたライヴ・サウンドをそのままパッケージしたかのような今作『サークルズ・アンド・サテライツ』。よく大ブレイク後の1枚は賛否が分かれるが、ことルースターに関しては"賞賛"の言葉しか見当たらない。それが本当かどうかは、みなさんの耳で確かめて欲しいところだが、この作品が2006年のロック・シーンを加熱させることだけは間違いないはずだ。

Text by 大林 誠(浜松佐鳴台店)

『サークルズ・アンド・サテライツ』
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BMG JAPAN
発売中
CD
BVCP-24097
¥2,200(税込)
※期間限定スペシャル・プライス

1stアルバムのルースターらしさを継承しつつも、よりモダンで、さらに巨大化したライヴ・サウンド、グルーヴ、壮大なリフ、キャッチーなメロディー、そしてスタジアムを熱狂の渦に包み込むスケールが封じ込められた躍動感溢れる超強力盤!!

【ルースター 日本オフィシャルサイト】http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/BV/ROOSTER/

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