柴田 淳

ARTIST PICK UP

柴田 淳

柴田 淳が早くもニュー・シングル『紅蓮の月』をリリース!
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット連続ドラマ『美しい罠』の主題歌としてO.A.中の今作は、
胸を突く言葉の数々で綴られた名バラード!

(初出『Groovin'』2006年7月25日号)

柴田淳-A.jpg 真摯に音楽と向き合い、自身の内面と対峙し続ける…地に足の着いたスタンスで我が道を行く女性シンガー・ソングライター、柴田 淳。派手なメディア露出はないものの、憂いを帯びた歌声とセンシティヴな世界観は、同世代を中心に多くの共感を呼び、"しばじゅん"中毒者は着実に増殖中だ。昨年リリースされた4thアルバム『わたし』では、瀬尾一三や羽毛田丈史といった名プロデューサー&アレンジャー陣とタッグを組み、幅広い層の支持を獲得。これまでの集大成とも言えるシングル・コレクションも話題となり、その人気は更に裾野を拡げている。また、他アーティストへの歌詞提供を始め、テレビのドキュメンタリー番組でナレーションを担当するなど、枠に捉われない柔軟な活動にも定評がある。そして何といっても、その類まれな美貌も彼女の魅力のひとつ!まるで女優のようなアンニュイさを漂わせるルックスは、J-POPシーンでちょっと異彩を放つ存在だ。
 2001年にメジャー・デビューし、その豊潤な表現力から同世代のシンガー・ソングライターとは一線を画す彼女の音楽的ルーツはクラシックにある。3歳からピアノを始め、英才教育的なレッスンを受けてきたが、高校生の時にSING LIKE TALKINGの「離れずに暖めて」を聴き、一瞬にしてポピュラー音楽に目覚めた。そんな彼女が、音楽を聴く側から作る側へと興味を移していったきっかけが、ピアニスト・塩谷 哲のバラード・ナンバー「LIFE WITH YOU」。偶然ラジオから流れてきたこの曲に感動し、「いつかこの人と同じステージに立ちたい、一緒に歌いたい!」と強く思ったという(4thアルバムでは、その念願が叶い、敬愛する塩谷 哲との共演が実現している)。…デビューから5年。その儚げな雰囲気からは想像も付かない"芯"の入った姿勢は、楽曲を通してヒシヒシと伝わってくる。彼女のピンと張りつめた音色に触れたら最後、もう虜になるしかないのだ。
 今春、1年振りのシングル「花吹雪」で"しばじゅんワールド"を炸裂させた柴田 淳が、早くもニュー・シングルをリリースする。「紅蓮の月」というどこか艶かしく、どこかデカダンなタイトルが付けられた今作は、断ち切れない思いを鬼気迫る言葉の数々で綴ったミディアム・チューン。「もう見逃して 真実なんて この手で捨てたの いらないの」「目を閉じて 見なければ 生きてゆけるの」等々、彼女が選ぶ言葉は至ってシンプルだけれど、人間の本質を突くものばかりで思わずドキッとしてしまう。それは言うまでもなく、自身の内面を見つめ全てをさらけ出し、深層を抉ったものだからだろう。今作は、東海テレビ・フジテレビ系全国ネット連続ドラマ『美しい罠』の主題歌としてO.A.中だが、人間の卑しさも愛おしさも内包したこの愛憎劇に絶妙にマッチしているのは、ドラマの為の書き下ろし曲という他にも、そうしたコトが作用しているのかもしれない。
 この「紅蓮の月」で、またひとつ、彼女の内に秘めた炎を知ったような気がする。柴田 淳のキャリアを振り返った時、間違いなく"名曲"という称号が与えられるナンバーになるはずだ。

Text by 池 佐和子

『紅蓮の月』
柴田淳-J.jpg



ビクターエンタテインメント
7月26日発売
Maxi Single
VICL-36100
¥1,155(税込)

1年振りとなった新曲「花吹雪」に続く待望のニュー・シングル。自身の内面を覗き込むような歌詞がリアルに迫ってくるミディアム・チューン。ハスキー・ヴォーカルと切ないピアノの音色が絶妙!東海テレビ・フジテレビ系全国ネット連続ドラマ『美しい罠』の主題歌としてO.A.中。初回盤はスリーブ・ケース仕様。

【柴田 淳 オフィシャルサイト】http://www.shibatajun.com/

inserted by FC2 system