真依子

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真依子

日本の伝統楽器、"琴"の弾き語りシンガー・ソングライター、真依子。
暑い季節に涼やかな風をおくる
真依子流オリエンタル・ヒーリング・ポップ!!

(初出『Groovin'』2006年7月25日号)

真依子-A.jpg 不思議なサウンドを聴いた感じがする。日本の伝統楽器である"琴"を用いてポップ・ミュージックを演奏しようという試みにも驚くが、不思議な浮遊感を持ったオリエンタルなサウンドで、ゆったりとした空気をまとって完成しているじゃないか!とても癒される。
 まったく無知なことでお恥ずかしいことだが、琴の音色というのは、ココまで柔らくて優しい音だったのかと改めて気づかされた。お正月とか、TVから何気なく流れてくるお琴の音色は、自然と耳にしていたはずなのに…。琴の音色を聴くと、あ〜お正月だなぁ〜とつい思ってしまう私。でもそんな日本人だからこそ?いや、そんな日本人の心にも響く、より身近なものとして琴を感じられる何かが、真依子の奏でる琴の音色にはあるのかもしれない。
 琴の音色もそうだが、真依子というシンガー・ソングライターにも注目したい。琴の弾き語りというスタイルで描かれる真依子の世界は、独特な空気感を保っている。言葉の1つ1つを丁寧にメロディに重ね、彼女の甘やかな歌声にも、ほっとするような温かさがあって好感が持てる。日常の様々なシーンの中で、ほっとしたいと思うことってないだろうか?そんな時に心の清涼剤になりうる爽快感を、真依子の奏でる音は持っている。きっとヒーリング・サウンド感覚で楽しむ事が出来るはず。全ての日本人の心に届く、どこか懐かしくてどこか優しい音色、そして新しい感覚が生み出した癒しのメロディとも言えるだろう。
 今作のタイトル「月桃」は、今話題の沖縄地方のオーガニックな花で、化粧品やアロマテラピーなどで女性を中心に話題となっている。そんな花に思いを馳せた今作は、何処までも優しいメロディでありながら、静かな決心を内に秘めた芯の強さを感じさせるラヴ・ソング。女性の中にある切ない気持ちを歌ったものである。琴の音色がまるで三線のように聴こえ、島歌のように緩やかな時の流れを感じる曲である。真依子が紡ぎ出す音世界…それはまさに、人々の"琴線"に触れるものである。

Text by 有田幸恵(静岡本店)

『月桃』
真依子-J.jpg



キングレコード
8月7日発売
Maxi Single
KICM-1171
¥1,200(税込)

日本の伝統楽器である"琴"で弾き語るシンガー・ソングライター、真依子。新しいスタイルの良質ポップ・ソング。全ての日本人の心に響く懐かしくて新しい癒しのメロディ。オーガニックな花をモチーフにした、心の温度が伝わる優しいラヴ・ソング。ヒーリング感覚で聴けます。

【真衣子 Official Web Site】http://www.maiko-net.com/

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