デルタ・グッドレム

ARTIST PICK UP

デルタ・グッドレム

「運命を変える歌声。王道のポップスが聴きたい!」という、そんなアナタに…。
お待たせしました!やっと日本デビューが決定!!
オーストラリアのビッグ・アーティスト、デルタ・グッドレム!

(初出『Groovin'』2006年9月25日号)

デルタ・グッドレム-A.jpg 「薄幸の美女、デルタ・グッドレム」…そんな表現がピッタリな、透明で今にも消えてしまいそうな美しさである。7歳でテレビやCMで子役デビュー。それと同時にピアノを学び、12歳にして自作の曲でデモを制作。15歳でソニーと契約する。その後、オーストラリアでスターへの登竜門として有名な超人気番組『ネイバース』に出演し、劇中で歌った曲でシングル・デビュー。たちまち全豪のシングル・チャートでNo.1を記録する。続くセカンド・シングル、2003年3月に発売されたデビュー・アルバム『イノセント・アイズ』も初登場1位を記録。アルバムではさまざまな音楽のプロ達と共に、デルタ自身もソングライティングに加わった。
 しかし、そんな絶好なスタートを切ったデルタに暗い影が落ちる。ガンの一種である、悪性リンパ腫を患っていたのである。自分のために敷かれた赤いカーペットは、この先もずっと長く続いているはずだった…それが突然途切れたのである。その後、全ての予定をキャンセルし、闘病生活を余儀なくされる事となる。数ヵ月後、音楽祭の授賞式に出席、もちろんパフォーマンスはできなかったものの、ARIA(オーストラリアのグラミー賞)新人史上初の快挙となる9部門を受賞した。その後も闘病生活を続けながらレコーディングをしていたデルタは、2004年11月にセカンド・アルバム『ミステイクン・アイデンティティ』をリリース。自身に起こった波乱の時期を映したかのような、どこか影のある、心の奥に訴えるかのような内省的な作品となった。
 この全く正反対の2枚のアルバムについて、デルタはこう語る…「2枚のアルバムには人生の異なる時期が封じ込まれている。ファーストはファンタジー、セカンドはリアリティが主体よ」。22歳にして幸福の絶頂と、明日をも知れぬどん底を味わったデルタ。最近勢いを無くした女性ポップスの期待の星であり、ソングライターとしての成長も楽しみな逸材である。7月には来日も果たし、本国ではツアーも行っているとの事。回復は順調なのだろうと一安心。日本でのステージ・パフォーマンスを早く見たいものである。

Text by 濱田尚子(静岡本店)

『イノセント・アイズ』
デルタ・グッドレム-J.jpg




SMJI
10月11日発売
CD
SICP-1141
¥2,520(税込)

豪州では知らない人がいないのではないかというほどの人気アーティスト、デルタ・グッドレム。1st&2ndアルバムからのシングル曲と映画の主題歌(邦画『アジアンタムブルー』)として書き下ろした「FLAWED〜埋まらないパズル〜」+新曲を収録した日本独自編集盤。

【デルタ・グッドレム 日本オフィシャルサイト】http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/deltagoodrem/

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