クリスティーナ・ミリアン

ARTIST PICK UP

クリスティーナ・ミリアン

「AM To PM」の世界的ヒットから5年。
10代でミュージック・シーンの頂点に立ったR&Bプリンセス、クリスティーナ・ミリアンが
待望のベスト・アルバムを発表!5年間の成長の軌跡がここに!

(初出『Groovin'』2006年10月25日号)

クリスティーナ・ミリアン-A.jpg

 デビュー・シングルにして全米チャートNo.1を獲得、世界的なヒット・ナンバーとなった「AM To PM」。18歳の時に歌われたこの曲は、等身大のコケティッシュさと未知なる可能性に溢れており、彼女の未来に大きな期待を膨らませた人も多かったはずだ。そして彼女はそんな期待を裏切るどころか、作品を発表する度に、それ以上の成長ぶりを私たちに見せてきてくれた。デビュー翌年の2002年にリリースされた1stアルバム『クリスティーナ・ミリアン』では、当時UKで大流行していた2STEPを取り入れるなど、ヴァラエティに富んだスタイルに挑戦。その実力のベールを完全に脱ぎ去った。2004年の2ndアルバム『イッツ・アバウト・タイム』では、恋愛観と人生観に更に深みが増し、イメチェンに成功。「私、もうティーン・エイジャーじゃないの!」とばかりに、セックスについて赤裸々に歌ったナンバー「ディップ・イット・ロウ」は周囲を大いに驚かせた。気鋭のプロデュース・チーム、クール&ドレーを起用した最新アルバム『ソー・アメイジン』では、本格的R&B/HIP HOP作品として高い評価を獲得。現在の立ち位置をしっかりと踏まえると共に、今後の方向性を提示する重要な作品となった。アルバム・タイトル曲では、プライベートでもパートナーであるドレーとのセクシーな絡みも。一皮むけた力強いヴォーカリゼーションからは、貫禄さえ漂ってくるようだ。
 また、キュートなルックスの持ち主である彼女は、ポップ・アイドルとしての存在感も抜群。個性的なファッション・センスやライフ・スタイルは常に注目の的だし、映画出演をはじめ、TV番組のホスト役もこなすなど、幅広い分野でマルチな才能を発揮している。そのヴァイタリティは、同世代アイドルと比べても何ら遜色なく、今が旬のセレブ・スター・ブームの一翼を担っていると言ってもいいだろう。
 さて、10代でミュージック・シーンの頂点に立ち、着実にステップ・アップしてきたクリスティーナ・ミリアン。そのたくましい成長ぶりには目を見張るばかりだが、そんな彼女のキャリアを一気に振り返ることのできるベスト・アルバムが遂にリリースされる。「AM To PM」や「ディップ・イット・ロウ」といった、これまでの足跡を語る上で欠かせないナンバーはもちろん、ジャ・ルールをフィーチャーした「ゲット・アウェイ」、ブラッドシャイによる「ホエン・ユー・ルック・アット・ミー」、ディスコ・テイストのアップ・チューン「ワットエヴァー・U・ウォント」、巧みな表現力で歌い上げたバラード「サムデイ・ワンデイ」、ヒット曲連発中のヤング・ジージーとの掛け合いがクールな最新シングル「セイ・アイ」等、ヒット曲・代表曲を余すところなく収録。こうして5年間の歩みをまとめて聴くことによって、シンガーとしても1人の女性としても、大きく飛躍した姿を再確認することができる。
 いわば少女時代と決別し、新しい一歩を踏み出したクリスティーナ・ミリアン。大人の女性となっても、彼女の成長=進化は止まることはないだろう。今後も、その過程をじっくりと楽しみたい。

Text by 池 佐和子

『クリスティーナ・ミリアン・ベスト』
クリスティーナ・ミリアン-J.jpg



ユニバーサル インターナショナル
11月22日発売
CD
UICL-1064
¥2,200(税込)
※スペシャル・プライス

3rdアルバムがロング・ヒットを続ける中、待望のベスト盤が登場!全米チャートNo.1を獲得した「AM To PM」や、赤裸々な歌詞が話題となった「ディップ・イット・ロウ」、最新シングル「セイ・アイ」等、5年間の軌跡をこの1枚に凝縮!初回プレス分のみ「2007年版ポケット・カレンダー(3枚セット)」封入。

【クリスティーナ・ミリアン 日本オフィシャルサイト】http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/christina_milian/

inserted by FC2 system