奥田民生

SPECIAL SELECTION

奥田民生

ユニコーンでのメジャー・デビューから20周年の奥田民生。
待望のベスト盤『記念ライダー1号』『記念ライダー2号』を2枚同時発売!!
「愛のために」からの全シングルを収録の最強盤!!

(初出『Groovin'』2006年12月25日号)

奥田民生-A.jpg 1986年3月22日、将来まさかマイペースで、いい意味でだらだら感漂うミュージシャンを生み出すとは知らずにバンドは結成され、翌87年10月21日にアルバム『BOOM』でメジャー・デビュー。それから20年…。芸歴?20年のメモリアル・イヤーである2007年、年明け早々ついに、念願の、悲願の、そして待望の奥田民生(以下OT)のベスト盤がリリースされる。ソロ・デビュー曲「愛のために」から、最新曲「MANY」までの全19曲のシングルと、ファンの人気曲11曲の計30曲が2枚に分けられ収録されている。
 OTのベスト盤的なアルバムといえば、「イージュー★ライダー」「ルート2」等のクルマにまつわるOTソングだけを集めた『CAR SONGS OF THE YEARS』や、ベスト的な選曲による2枚組のライヴ盤『OKUDA TAMIO LIVE SONGS OF THE YEARS/CD』があるが、正真正銘のベスト盤は本作が初めてだ。ビートルズの赤盤と青盤に匹敵するほどの(大げさに言うのならば きっとそういう事なんだろう〜♪)このベスト盤は、リリース順に編集されたものではなく、日本語タイトルでまとめられた「さすらい」で始まり「御免ライダー」で終わる『記念ライダー1号』、カタカナ英語タイトルでまとめられた「マシマロ」で始まり「イージュー★ライダー」で終わる『記念ライダー2号』となっており、きっといい意味で"くだらないアイデア"や"軽く笑えるユーモア"を込めてシャッフルされているのだろう。それ故、アルバム『GOLDBLEND』(2000年)あたりを境に、現在までのライヴや演奏に重点を置いたシンプルなOTサウンドとそれ以前の複雑なコード進行や、ビートルズ的なスタジオ・ワークを目指したOTサウンドが絶妙にブレンドされ、曲順という名のマジックによって相互作用を起こし、それぞれの楽曲が新たな魅力を放っているようだ。簡単にいうと「クラスの席替えでこれまであまり話したことがなく、普通に思っていたクラス・メイト同士が隣の席になり、その子の本来の良さをお互いに知った」っていう感じだろうか?そこにはきっと、"うまくやり抜く賢さ"があったりして…。個人的な希望をいえば、1号、2号ときたならば、やはり期待するのはV3!シングルのC/Wに収録されているカヴァー曲や、数多くのトリビュート盤に参加しているOTの音源をまとめて『記念ライダーV3』を誕生させてもらえると嬉しかったりするのであるが…。
 そんな夢物語はさておき、ソロ・デビュー10周年であった2004年には、精力的な活動を公言実行し、遂には今や伝説となった広島市民球場でのコンサート「ひとり股旅スペシャル@広島市民球場」を大成功させたOT。それ故、ユニコーンでデビューして20周年の2007年、何か大きなことが起こるのでは?と根拠のないことに期待してしまうのがファンの悲しい性。そんな夢をあれやこれやと想像してしまうメモリアル・イヤーの幕開けに相応しいアイテムがこの1号、2号だ。OT入門にも最適な、一家に2枚の必需品であることに間違いない!

Text by 常盤安信(相模原千代田店)

『記念ライダー1号 〜奥田民生シングルコレクション〜
奥田民生-J(1号).jpg




SME Records
2007年1月17日発売
CD
SECL-469
¥3,059(税込)

芸歴?20周年を迎える奥田民生が全シングル曲を網羅した待望のベスト盤を2枚同時リリース。1号では「さすらい」「愛のために」「息子」など、日本語タイトルの楽曲で構成された15曲を収録。ファンの人気曲からは「近未来」「野ばら」「手紙」などを収録。

『記念ライダー2号 〜オクダタミオシングルコレクション〜
奥田民生-J(2号).jpg




SME Records
2007年1月17日発売
CD
SECL-470
¥3,059(税込)

芸歴?20周年を迎える奥田民生が全シングル曲を網羅した待望のベスト盤を2枚同時リリース。2号では「マシマロ」「コーヒー」や「イージュー★ライダー」など、カタカナ英語タイトルの楽曲で構成された15曲を収録。ファンの人気曲からは「ギブミークッキー」「ルート2」「トロフィー」などを収録。

【奥田民生 公式サイト】http://okudatamio.jp/

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