植村花菜

ARTIST PICK UP

植村花菜

「流した涙は いつの日かあなたの笑顔を強く輝かせるから」。
そこの悩めるアナタに贈りたい。"しあわせの箱を開くカギ"は、
このアルバムと貴方自身にあるのかもしれない。

(初出『Groovin'』2006年12月25日号)

植村花菜-A-J.jpg 今から約1年ほど前。シングル『ミルクティー』の発売記念イヴェントとして、すみや三島店に植村花菜が来店してくれた。そのリハーサル時に何気なく歌い始めたのが、ご存知"ユーミン"の荒井由実時代のナンバー「やさしさに包まれたなら」だった。彼女の歌はデビュー前から知っていたし、もちろんその後も気になる存在ではあった。その彼女の生の歌声、その姿にとにかく魅了されてしまった。更に驚いたのは、そのリハ最中の彼女の歌声に何気なく誘われて集まってきたお客様からの問い合わせの多さであった。「この女性は誰ですか?」「どのCDに入っているの?」「アルバムは出ているの?」…そんな問い合わせが後を絶たず、むかえた本番のミニ・ライヴでは、彼女の歌声に魅せられた、世代を超えた多くの人々がステージを囲んでいた。
 その後1stアルバムと4枚のシングルをブレイクさせた彼女は、常に私にとって特別なアーティストになっている。そんな彼女が2006年12月にシングル『光と影』を発表した際に残したコメントがある…「詞の中の特に入れたかったのは、"ルールは自分で作ればいい"という言葉。思い起こせば、思い通りにいかなかったときとか、人生の中でいつも分岐点があって、いろんな人にアドバイスをもらって気付くこともあるじゃないですか?でも、最終的に決断するのは自分自身。だからこそ人生は楽しいのかなって」。世間には沢山の"アーティスト"と呼ばれる人が存在し、色んな立場のリスナーからそれぞれ共感を得ている。リスナーからしてみればアーティストは特別な存在であるが、当然の事ながらアーティストだって同じ人間であり、存在を知らない人から見ればただの人である。私たちは、人として成長し、時に歓喜し、時に挫折する事もある。けれどそれこそが人間らしい生き方であり、同じ人間同士で思いを共感できるというもの。植村花菜から届けられた2ndアルバム『しあわせの箱を開くカギ』は、そんな"音楽を仕事にしている、今を生きる1人の女性"から発せられたメッセージ…。そんな風に自然に感じてもらえたら、アナタのしあわせの箱を開くカギも見つかるのかもしれない。

Text by 押尾武史(三島店)

『しあわせの箱を開くカギ』
植村花菜-J(アルバム).jpg




キングレコード
2007年1月4日発売
CD
KICS-1288
¥3,000(税込)

1stアルバム『いつも笑っていられるように』は、活動し始めてから現在、そしてこれからの自分に対してのメッセージであったのに対し、本作では更なる様々な経験を通して彼女が思い感じた事を、リスナーと等身大のイメージで作り上げた素敵な作品に仕上がっています。

【植村花菜 Official web site】http://www.clearsky.co.jp/kana/

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