トーマス・バルソー

ARTIST PICK UP

トーマス・バルソー

北欧デンマークから、ブルー・アイド・ソウルの新旗手が登場!
魅惑のウィスパー・ヴォイスを操る、グッド・ルッキンなシンガー・ソングライター、
トーマス・バルソー、日本デビュー。

(初出『Groovin'』2006年12月25日号)

トーマス・バルソーA.jpg ここ最近、良質な男性シンガー・ソングライターのヒットが続いている中、"次世代実力派シンガー・ソングライターの大本命"として注目を集めているのがこの人、トーマス・バルソーである。一見、イングランド出身の某有名サッカー選手と見間違えてしまう程のルックスの良さに、モデル出身のアーティストかと勘違いされる方もいるのでは…(実際、過去にプリンスやレニー・クラヴィツなども表紙を飾った、『VOGUE』誌の別ライン『L'UOMO VOGUE』の表紙に抜擢されたらしい)。しかし本来の姿と言えば、ピアノやギターを中心にあらゆる楽器を操り、全ての作曲からファイナル・ミックスまでの全工程のプロダクションを自身で行ってしまうという、実にアーティスティックで才能豊かな側面も持ち併せた、デンマーク・コペンハーゲン出身の26歳である。
 5歳の頃に、初めて彼はピアノに触れ、14歳の頃から自宅のピアノ1台で作詞・作曲を始め、楽曲制作に熱中する日々を過ごし、地元レコード会社と契約を結び、2005年にデビュー。元々富みに恵まれた家庭に育った彼は、その反動なのか、それとも天性のジプシー・イズムなのか、その頃からギター1本を抱えて世界各国へアーティスト契約行脚の旅に出たという。実際に韓国、台湾、マレーシア、シンガポールなどの国では、己の力のみで次々と契約を結んでいったそうだ。ファースト・シングルの「ベター・マン」が、母国デンマークのラジオ・チャートで火が点き、遂にセールス・チャートも1位を記録。"ブルー・アイド・ソウルの新しい波"などとメディアから大絶賛を浴び、一躍トップ・スターの仲間入り。その後は活動の拠点をロンドンに移し、ワールド・ワイドに活躍中。そして今回、遂に日本デビューを飾った。
 このデビュー・アルバム『ベター・マン』で、彼はアッパーなトラックからしっとりしたバラード、そしてケイト・ブッシュの名曲「ディス・ウーマンズ・ワーク」のカヴァーまで、幅広い音楽性を披露している。「ピアノもギターもプレイするけど、自分の一番の楽器は"声"だね」と発言しているように、彼の歌声=ウィスパー・ヴォイスは実に魅力的。プリンスに大いに影響を受けているらしく、バラード曲では特に(プリンスが乗り移ったかのような)、しっとりとしたソウルフルな癒しの声を聴かせてくれる。他にリスペクトするアーティストとして、スティーヴィー・ワンダー、マックスウェル、アリシア・キース、クレイグ・デイヴィッドなどを列挙、随所にそれらR&B/SOUL系アーティストの影響が散りばめられたこの作品、収録楽曲全てがメロウでキャッチー。中でもクレイグ・デイヴィッドとは無二の親友らしく、彼の作品同様、じつに洗練された音世界を構築している。
 声良し、曲良し、ルックス良し…天から二物も三物も与えられた男、トーマス・バルソーが奏でるデビュー・アルバム『ベター・マン』。決してルックスだけで判断して欲しくない。なぜならここには何年経っても決して色褪せることない、珠玉の名曲が散りばめられているから…。きっと何年後かにも聴きたくなるでしょう、彼がリスペクトするアーティスト達のデビュー作のように…。

Text by 大林 誠(浜松佐鳴台店)

『ベター・マン』
トーマス・バルソー-J.jpg


ビクターエンタテインメント
発売中
CD
VICP-63648
¥1,995(税込)
※スペシャル・プライス

新進気鋭のシンガー・ソングライター、トーマス・バルソーによる、母国デンマークで"ブルー・アイド・ソウルの新しい波"と大絶賛されたデビュー・アルバム。しっとりとしていながらソウルフルな歌声に、きっと癒されるはず。日本盤のみボーナス・トラック2曲収録+ビデオ・クリップを収録したCD-EXTRA仕様。

【トーマス・バルソー 日本オフィシャルサイト】http://www.jvcmusic.co.jp/thomasbarsoe/

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