DEPAPEPE

ARTIST PICK UP

DEPAPEPE

祝!2年連続日本ゴールドディスク大賞受賞。春のライヴ・ツアーも、もうすぐスタート。
どんなヴォーカルよりも歌いまくるDEPAPEPEギター・サウンドの原点が
ギュッとつまった、初期作品からのベスト・アルバムがついに登場。

(初出『Groovin'』2007年4月25日号)

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 春です。今この原稿を書いている傍らのTVでは、まだ咲き始めの桜をいち早く見ようと、大勢の花見客で賑わう上野公園の様子が映し出されています。桜の季節は気分上昇、やっぱりうきうきしますね。そんな時、決まって聴きたくなるのはDEPAPEPEがインディーズ時代に発表したミニ・アルバム『ACOUSTIC FRIENDS』。インディーズ盤でありながら爆発的ヒットを記録したミニ・アルバム3部作の、記念すべき第1作目であります。アコースティック・ギター2本で季節や心象風景、気持ちを歌うように表現し、メジャー・デビュー後も映画『キャッチ ア ウェーブ』挿入歌「ラハイナ」や、同曲が収録されたセカンド・アルバム『Ciao! Bravo!!』、ミニ・アルバム『Hi! Mode!!』、今年2月にリリースしたニュー・シングル「桜風」など、季節感あふれるDEPAPEPEサウンドでもはや有名ではありますが、そのルーツを知るためにはインディーズ時代にリリースされたこのミニ・アルバムを聴かずして始まらないと言っても、きっとオーヴァーではないはずです。
 今回ご紹介するアーリー・ベスト・アルバム『BEGINNING OF THE ROAD 〜collection of early songs〜』は、先ほどから何度も繰り返しご紹介しているインディーズ時代にリリースされたミニ・アルバム『ACOUSTIC FRIENDS』、夏をイメージした『Sky! Sky! Sky!』、情熱的な楽曲が多い『PASSION OF GRADATION』の3枚から、ライヴ等で人気の12曲に新曲をプラスした、初期のDEPAPEPEを感じることのできるベスト・アルバムです。嬉しいことに、ほぼ全曲が再録音やアレンジを変えて収録。この点はやっぱりDEPAPEPE、音作りに妥協はしない職人気質を感じます。ドラムス、ベース、キーボードが加わり音の厚みが増した「さざなみ splash ver.」や、ライヴの翌日に再レコーディングしロックな感じがプラスされた「DUNK studio session」など、DEPAPEPEのディスコグラフィーを全網羅しているディープなファンの方にも嬉しい内容。オリジナル盤と聴き比べて、彼らの変わらぬ情熱と常に進化し続ける表現力を感じていただければと思います。
 2年連続で日本ゴールドディスク大賞インストゥルメンタル・アルバム・オブ・ザ・イヤーを受賞したDEPAPEPE。最長となる春の全国ワンマンライブツアー「ほろり二人旅 2007」ももうすぐスタート。どんなヴォーカルよりも歌いまくる、DEPAPEPEギター・サウンドの原点をぜひご堪能あれ。

Text by 大野裕子(パルシェ店)

『BEGINNING OF THE ROAD 〜collection of early songs』
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SME Records
発売中
CD
SECL-495
¥3,059(税込)

インディーズ時代にリリースされたミニ・アルバム3部作からライヴ等で人気の12曲に、土井あかねに提供した「SINGING BIRD」をプラスした、DEPAPEPE初期のベスト・アルバム。ほぼ全曲が再録音やアレンジを変えての収録。今の彼らに通じる「歌うギター・サウンド」がたっぷり盛り込まれた1枚。

【DEPAPEPE 公式サイト】http://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/depapepe/

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