チャットモンチー

前作『シャングリラ』が見事オリコン初登場6位を獲得!!
そして2007年第1弾シングル、『女子たちに明日はない』をリリース。
3ピース・ロック・バンド"チャットモンチー"…やはりただ者ではない!!

（初出『Groovin'』2007年4月25日号）

　今や様々なフェスの常連となった、チャットモンチー。アジカン、エルレ、ビークル、etc…現在のロック・シーンを支えているバンド達に負けず劣らずのパフォーマンスでファンを魅了し続けている3ピース・ロック・バンドである。昨年7月のリリースながら、いまだにロング・セラーの傑作1stアルバム『耳鳴り』に続き、3rdシングル『シャングリラ』がヒットと着実にリリース毎に大きな支持を受けているチャットモンチーが、待望の2007年第1弾シングルとなる『女子たちに明日はない』をリリースした。
　チャットモンチーは、徳島県出身の3ピース・ロック・バンドである。メンバーは橋本絵莉子（G & Vo）、福岡晃子（B & Cho）、高橋久美子（Ds & Cho）の3人組である。橋本を中心に2000年4月にチャットモンチーは結成され、その後地元のコンテストでグランプリを獲得、自主制作のミニ・アルバムを約40回のライヴで1,500枚手売りするなど精力的に活動し、2005年にミニ・アルバム『chatmonchy has come』で見事メジャー・デビューを果たす。その後は言うまでもなく、1stアルバム『耳鳴り』のヒット、様々な夏フェスへの参加、全国ツアーの成功…と、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いである。
　そんな勢いに乗りまくりのチャットモンチーの最新作『女子たちに明日はない』だが、表題曲「女子たちに明日はない」は春らしい強さと諦念の交差が叫びとなって噴き出す、彼女たちにしか歌えないロック・ナンバー。M-2の「バスロマンス」は友人の結婚式にインスパイアされたというハッピーな楽曲ながらサーフ・ロックという、一筋縄ではいかないアプローチの曲。そして3曲目に収録されている「春夏秋」は、チャットモンチーの裏の真骨頂とも言うべき、タフで心突き刺す強力バラード。今回も3人がそれぞれ1作ずつ作詞を担当した、ヴァラエティ溢れる3曲を収録。
　同じ音楽シーンで活躍するアーティストからも一目を置かれ、高い評価を得ているチャットモンチー。そんな彼女たちから放たれるエネルギーをこのCDを通じて体感して欲しい。そしてこれからのロック・シーンを盛り上げてくれるであろうチャットモンチーの今後に、ぜひ注目して頂きたい。

Text by 江間宣行（大仁店）