アークティック・モンキーズ

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アークティック・モンキーズ

ロック・ヒストリーに深くその名を刻んだデビューから444日。
超最速で、アークティック・モンキーズのセカンド・アルバムが遂に出た!
これこそ、全ロック・ファン必聴のアルバムだ!

(初出『Groovin'』2007年4月25日号)

アークティック〜-A.jpg ここ数年、若手ロック・バンドのアルバム・リリースが絶えることがない。"ロック・ルネッサンス"と呼ばれた頃から4、5年は経過しているだろうか。新人バンドのデビューは言わずもがな、順調に次作を発売しているバンド、試行錯誤した結果、音作りを変化させたバンド、残念にもニュー・アルバムを出さずに解散してしまったバンドなど、そのバンドの在り方は様々。まぁ、リリースが無いとシーンも活性化しないから仕方ないと思うが、でもこれだけ沢山のロック・アルバムがリリースされると、ファンにとっては少々ウンザリといったところだろう。
 そんなシーンもファンも少々混沌としている中で、コイツらがたった444日で"ニュー・アルバム"を出すというニュースが飛び込んできた。これは狂ってるとしか言いようがないし、一種の詐欺(スウィンドール)って感じもする。普通、こんな短期間にアルバムを作れる訳ない。まぁ個人的な激情は横に置いておいて、少し彼らの足跡を振り返ってみよう。
 彼らは、2006年に衝撃的なデビューを果たす。まず本国イギリスではUKアルバム・チャート初登場1位、2007年ブリット・アワードで2部門を受賞。そしてアメリカにおいては、2007年グラミー賞2部門にノミネートされる。ここ日本では、ゴールド・ディスクを達成し、トータル・セールスも17万枚以上を記録している。全世界においても200万枚以上の売上げを記録。それから各種音専誌が大絶賛するという凄さは、ここ最近のロック・シーンでは無かったことだ。
 そんな世界中を狂わせた彼らが、ニュー・アルバムを発売した。さっきも書いたように、たった444日しか経っていないのである。これは大事件以外の何物でもない。内容も大して聴かずして、"そんなに興奮するな"と言われそうだが、こういう姿勢(態度)にシビれ、カッコいいと感じるのは私だけじゃないと思っているが、皆さんはどうだろうか?
 最後に。ニュー・アルバムを引っ提げての夏フェスの大トリも決まっている。ならば、これ聴かずして「参戦することなかれ」ということも付け加えておこう。

Text by 松本昭仁(すみや本社 営業グループ)

『フェイヴァリット・ワースト・ナイトメアー』
アークティック〜.jpg



Hostess Entertainment Unlimited.
発売中
CD
HSE-10043
¥2,490(税込)

14のロック狂騒曲。アルバムのトーンは前作を踏襲しつつも、切り刻むような鋭いギター・リフ、たたみかけるようなビートは、前作に増してストロング!先行発売のEPにはアルバム未収録楽曲が含まれているので、こちらもファンにはマスト・アイテムのはず。日本盤はボーナス・トラック2曲収録。初回生産分のみデジパック仕様。

【アークティック・モンキーズ 公式サイト】http://www.arcticmonkeys.com/

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