オジー・オズボーン

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オジー・オズボーン

鋼鉄暦40年!メタル界のゴッド・ファーザーが刻む新たな名盤伝説!!
「I DON'T WANNA STOP!!(俺はやめたくないんだ!!)」を含む、
待望のニュー・アルバム『ブラック・レイン』、ドロップ!

(初出『Groovin'』2007年5月25日号)

オジー・オズボーン-A.jpgPhoto by Joseph Cultice 「I DON'T WANNA STOP!!(俺はやめたくないんだ!!)」。これは、6年振りのニュー・アルバム『ブラック・レイン』に収録の2曲目のタイトルである。この6年間ファンは待ちに待ったが、それ以上にオジー自身が一番早くアルバムを作りたいと思っていたに違いないと思わせる一言だ。そもそも何故6年もかかったのか、賢明なファンなら誰でも知っているだろうが、単に忙し過ぎたから!! そう彼は鬼のように忙しいのだ!! この6年間、アメリカのMTVお馬鹿リアリティ番組『ジ・オズボーンズ』に毎週出演し、私生活をのぞかれる毎日を送っていたかと思えば、米大統領と食事をしたり、はたまた、エリザベス女王の即位50周年イヴェントに招待されていたり、毎年恒例の「オズフェスト」のヘッドライナーを務めたりと大忙し!そりゃあアルバム作ってる暇なんかないよね(汗)。そしてその原因は彼の天才マネージャーにして、鬼嫁ことシャロン・"死ぬまで働け"・オズボーンのせいだという事もファンは知っているから、死ぬほど働かされつつも、割と幸せそうな彼を見ながら、オジーっていい奴だなと、半分は同情しつつ待っていられたのであった(涙)。
 とまあ、過ぎた6年間についてはここまでにして、来年還暦(60才)を迎える鋼鉄暦40年のメタル界のゴッド・ファーザーが今作にかける意気込みが半端ではないのは、冒頭で紹介した曲でお分かりだろう。しかも今年はオジーにとって永遠の親友にして、救世主だった天才ギタリスト、ランディ・ローズの25周忌である。オジーが、今やヘヴィ・ロック界の全てのバンドからその影響をリスペクトされている、ブラック・サバスのオリジナル・メンバーだったことを知らない人はいないと思うが(もしいたら、最近オジー期の初期名盤5作品が紙ジャケで再リリースされたので勉強しましょう!)、その絶頂期にバンドを追い出されボロボロになっていた彼のキャリアと心を救ってくれたのがランディだったのである。そんな彼が今やメタル界の最重要名盤2作品をオジーと共に作り上げ、バンドの最大の成功がこれからやってくると誰もが疑わなかったその矢先に、悲劇の飛行機事故によって、その短い生涯の幕を閉じてしまうのだった。その25周忌に改めて「やめたくない!!」と叫ぶのは、とてつもない重要な意味を持っているのである。
 こんな重要作だが、今回の作曲の相棒は長年親子のように付き合ってきた、これまたオジーがその才能を見出した天才ギタリスト、ザック・ワイルド。『NO MORE TEARS』(91年)以来16年ぶりだが、16年の間にザックはこんなにも凄いギタリストに成長してしまったのか!?まさにオジーvsザック(うひゃあ!!)何のこっちゃ?と思われるかもしれないが、ロックが好きならこのアルバムを一聴したら、この血沸き肉踊る感覚を分かってもらえるはず。そんな力作に仕上がっているのである。
 傑作を作り上げ次はツアー!日本にもぜひ来て欲しい、そしていつものように観客に水をぶっ掛け高笑いする姿を見せて欲しい!! だけどあなたはもう60才なのだ、自分で水を引っかぶるのは止めといた方がいいと思うが…。それでも「やめたくないんだ」と言われそうだけど。

Text by 三津山貴之(スーパーモールいせさき店)

『ブラック・レイン』
オジー・オズボーン-J.jpg




SMJI
発売中
CD
EICP-794
¥2,520(税込)

ランディ・ローズ25周忌に放たれる、6年振りのニュー・アルバム!! 今回の相棒はザック・ワイルド!血沸き肉踊る熱い曲の数々はこれぞヘヴィ・メタル!! オジーmeetsブラック・レーベル・ソサイアティな、まさにオジーvsザックの怪人対決!! これは凄いよ(爆)。

【オジー・オズボーン 日本オフィシャルサイト】http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/SR/OzzyOsbourne/

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