宇浦冴香

ARTIST PICK UP

宇浦冴香

爽快なハイトーン・ヴォイスが未来への想いをパワフルに歌い上げる!
18歳高校生ロック・シンガー、宇浦冴香が3rdシングル「マイミライ」を、
再び稲葉浩志の作詞・作曲・プロデュースでリリース。

(初出『Groovin'』2007年6月25日号)

宇浦冴香-A.jpg 突き抜ける高音のキーにも全く無理を感じさせない、驚異のノドの持ち主・宇浦冴香。ファルセットを使わずとも一般の女性の軽く4から5音は上を超えて歌ってしまうというだけでも驚きだが、まだまだその潜在能力の全てが私たちに披露されたわけではないだろう。そんな彼女が、今年3月にリリースした「Sha la la -アヤカシNIGHT-」に引き続き、再びB'zの稲葉浩志が作詞・作曲・プロデュースを手がける「マイミライ」をリリースした。ずっしりとした独特のリズムとベース・ライン、ノリのいいクラップ、そして宇浦の挑戦的なヴォーカルが印象的な今作では、合いの手のように登場する稲葉のコーラスもピリリとスパイスを投じている。世話焼きのセンパイ(もしくは親のことか?)に好かれてしまった気の強い女の子が"私の未来は自分で決めるのよ!"と言わんばかりにおせっかいを突き返す歌詞の展開がおもしろい。宇浦自身、現在高校3年生で18歳。実質的にはやっと自らの未来を自分の手で選べる年齢に達するわけだが、そういった選択の自由の裏側には必ず責任や義務、さらに挫折や苦悩が伴ってくるわけで、そんなネガティヴな部分さえも覚悟を決めて受け入れる「必要以上に アタシを甘やかさないでください」というエネルギッシュな叫びが、私には彼女からの叱咤激励として届いた。だからといって決して第三者の助けを必要としていないわけではない。最後にチラリと見せる優しさや温かさを含んだフレーズが、女の子らしい複雑な心の動きを効果的に描いているように思う。キャッチーで勢いのあるロック・チューンの中にさりげなく繊細な一面を忍ばせるこの楽曲は、まさに今の彼女を表現するのにピッタリだ。また、c/w「ボーイズ&ガールズ」は自身が作詞を手がけ、正真正銘の宇浦冴香を覗ける1曲。"大人になることってどういうこと?夢を追いかけられるのは子供だけ?"…そんな弱気を吹き飛ばす痛快なアップ・テンポなナンバー。歌詞に込められた「やり直せるのが人生!」という強い姿勢は、ついつい安易な道を選びがちな「ボーイズ&ガールズ」だけじゃなく「レディース&ジェントルメン」の心にも届いてほしいものだ。

Text by 秦 理絵(編集部)

『マイミライ』
宇浦冴香-J.jpg



GIZA studio
発売中
Maxi Single
GZCA-7092
¥1,050(税込)

前作に引き続き稲葉浩志による作詞・作曲・プロデュースで届けられた3rdシングル。突き抜けるハイトーン・ヴォイスがポジティヴなメッセージを持って胸に響く。独特のリズム感や個性的なメロディ・ラインにも注目。日本テレビ系全国ネットアニメ『結界師』エンディング・テーマ。

【宇浦冴香 Official Web Site】http://www.uurasaeka.com/


inserted by FC2 system