RIP SLYME

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RIP SLYME

RIP SLYME今年第1弾シングルが到着!! タイトルはズバリ『熱帯夜』!!
タイトル通り、アツくてアダルトでムーディーな楽曲に、
5人それぞれの個性が炸裂!!

(初出『Groovin'』2007年7月25日号)

RIP SLYME-A.jpg いよいよ、今年も夏が到来した。夏といえば、海、川、山といった自然の中で普段の生活から解き放たれて気持ちよく遊べるし、またFUJI ROCKやROCK IN JAPAN、サマソニといった大型音楽フェスで非日常の空間を堪能することができる。さらに花火大会、縁日、盆踊りとこの時期にしか出来ないことも多くある。私自身これを書くだけで、テンションが上がってしまう。そして、こういったイヴェントに欠かせないのがやはり音楽である。行き帰りの車内で、会場内で音楽は流れており、その時聴いたものは後になってその出来事を思い出すきっかけとなる。今回紹介するRIP SLYMEの新曲「熱帯夜」はまさに"帰りの車内"にぴったりな1曲である。
 帰りの車内は、遊び疲れてクタクタだけどまだ帰りたくない…という複雑な心境になることが多いと思う。また、"夜"に帰ることにもなると思う。そこで、この曲を流すことをおススメしたい。軽快だけどどこかユルさが漂うテンポ、うるさ過ぎず静か過ぎない洗練された楽曲のオケ、そしてMC4人の個性が感じられるラップにメロディ。きっと帰りの車内が、さらに楽しいものになるに違いない。もしかしたら、そこからまたどっか行こうぜ!っていうノリになるかもしれない。それくらい、この楽曲からは人を惹きつける力というものを感じる。その力というものは、紛れもなくRIP SLYMEの5人から発せられるものである。
 昨今のいわゆる"J-HIP HOPシーン"を見渡してみると、切なさを感じさせるようなトラックにキャッチーなサビのメロディとラップとの対比、そしてこれでもか!といわんばかりのポジティヴなリリック、これらの要素をふんだんに散りばめられた楽曲というのがすごく目立つ。人間というのは、いつも何かしらに希望を求めるもので、特に近年は相次ぐ政治の不祥事、昔では考えられなかったようなタイプの犯罪、そしてネット環境の発達による外部とのコミュニケーション不足と、不安にさせるような出来事が多くなっている。その状況下において、今のシーンのメイン・ストリームの楽曲はまさに希望を与えるものであり、それはこれからも増えていくだろう。しかし、同じような楽曲が乱立してしまうと、どれも一緒に聴こえてしまい全てが二番煎じに感じてしまう。すごくいい曲だけど他の曲と似ているよね、と捉えてしまい伝えたいことも伝わりにくくなる。だが、RIP SLYMEはそことは一線を画した楽曲を送り出し続けている。ビートを効かせ、最小限の音でまとめたトラック、個性が際立つ4人のMC、一見何の変哲もないが、読むと人へそして社会へのメッセージが込められたリリック。これらの要素が合わさることでRIP SLYMEの魅力が形成されていく。そしてそこには結成12年、メジャー・デビュー6年というキャリアが基盤を成している。まさに、シーンを引っ張る"異端児"という存在である。
 この夏におススメの1曲が完成した。是非、"帰りの車内"で聴いてもらって気になるあの娘をゲットしてもらいたい。むしろ、私がゲットしたい。

Text by 西村大輔(静岡イトーヨーカドー店)

『熱帯夜』
RIP SLYME-J初回盤.jpgRIP SLYME-J通常盤.jpg






ワーナーミュージック・ジャパン
発売中
Maxi Single
WPCL-10418
¥1,200(税込)

RIP SLYME、待望の今年第1弾シングルが到着!! 軽快だけどどこかユルくてアダルト。それに呼応するかのような情熱的なリリックに軽快な雰囲気が感じられるラップにメロディ。皆さん、この夏おススメの1曲が登場ですよ!! ゼヒゼヒ、チェックを!

※写真は左が[初回盤]、右が[通常盤]のジャケットです。

【RIP SLYME 公式サイト】http://www.ripslyme.com/

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