リッチー・コッツェン

名盤『マザー・ヘッズ・ファミリー・リユニオン』の続編リリース!!
18のキャリアを誇る天才ギタリストが拘るのはバンド・サウンド!?
リッチーの才能が大爆発の最高級ロック・アルバム！

（初出『Groovin'』2007年7月25日号）

　89年に19歳にして、当時テクニカル・ギタリストの発掘で有名だったレーベル"Shrapnel"社長のマイク・ヴァーニーの目にとまりデビューしてから早18年、もうそんなに経つんですね。実際もう37歳だというのに、どう見ても20代半ばぐらいにしか見えない王子様な顔立ちは、もはやハード・ロック界の七不思議の1つでしょう（笑）。そして続けていくことが非常に困難なアーティストという道を、今もこうして積み重ね続けているということはホントに尊敬に値することです。しかもここ日本に限定して話をするならば、今が1番人気の絶頂期といったところだから、なお驚かされます。
　そんな中、今回リリースされるアルバムは、なんとファンなら必ず持っていなければならない名盤『マザー・ヘッズ・ファミリー・リユニオン』の続編と言うから期待は否が応でも高まるというもので、気になるその出来は??…ファンの皆さん興奮して暴れないように！何故ならハッキリ言って、このアルバム、キャリア最高傑作です!! いやぁ、ホント驚きました。確かに近作の安定した作曲力からいって、間違っても駄作はないと思ってはいましたけど、これほどとは！内容的には確かに続編と言ってますが、音楽性が、というよりはバンド・サウンドの立体的な音作り辺りにそれが表れているのかもしれません。ファンキーにしてブルージー、そして近作で身につけたポップ感、全てファンの思い描く彼の理想型、しかも今回、弾きまくってます！そのギター・プレイは難易度と流麗さ、スリリングさを極めて高い次元で合体させた他の追随を許さない見事な仕上がり。こんなすごいアルバムを作ってくれたのだから、ファンがしなくてはならないことはただ1つ！親類縁者全てにこのアルバムを薦めて、彼を日本に呼ばなくてはならない！これはファンの使命である!! 目指せ武道館!!

Text by 三津山貴之（スーパーモールいせさき店）