ケリー・クラークソン

ARTIST PICK UP

ケリー・クラークソン

グラミー賞2部門受賞!
もはや「アメリカン・アイドル」の肩書きは不要。
待望の3rdアルバムは、ケリー自身をさらけ出した快作!

(初出『Groovin'』2007年7月25日号)

ケリー・クラークソン-A.jpg アメリカでは高い人気と影響力を誇るオーディション番組『アメリカン・アイドル』。彼女が初代グランプリを勝ち取り、そこからブレイクしたアーティストだと知ったのはアルバムを買ってからのこと。そもそもCDを買うきっかけとなったのは、テレビのビルボードかなんかで流れてきた曲で「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」。これがテンション高くてかっこいい!って1曲でやられてしまった。そしてあれよあれよという間にグラミー賞2部門受賞だとか、アルバム・セールスが1,500万枚突破だとか、なんだかケリーの最近の勢いはスゴイなと思っていた。
 今作は彼女曰く「すごく個人的な内容」だとか。それは決してマニアックな世界観を追求したとかそういうことではなく、彼女に起きた出来事、恋愛、信頼、裏切り、怒り、悲しみ…そういった感情を今回のアルバムには詰め込んでいるのだ。全体の雰囲気はクールでなんだか大人っぽくなったと思うのだが、そのいろいろな感情たちをロックなヴォーカルでぶっとばしてる感じ。まず1曲目「ネヴァー・アゲイン」はいきなり印象的なギターで始まりちょっとダークな匂いを感じさせつつ、こんなにパワフルなヴォーカルだっけ!? となかなか嬉しい先制パンチ。「ワン・ミニット」は裏打ちのドラムにグルーヴ感たっぷりのアッパーなナンバー。「ホール」ではまさにロックなバンド・サウンドが心地良いし、真逆の「ソウバー」はアコースティックなイントロから壮大な物語を予感させる、ストリングスの絡むドラマチックな1曲。個人的にオススメなのが「ドント・ウェイスト・ユア・タイム」で、明るい雰囲気のポップなトラックにロックなヴォーカルの乗った気持ちいいナンバー。「ハウ・アイ・フィール」は前述の「シンス・ユー・ビーン・ゴーン」をカラフルにしたようなポップな楽曲。「Yeah」はブルース・ロック!?こんな曲もあるんだと驚きの1曲。
 ちなみに自分はどちらかと言えばメロディ重視の聴き手なのだが、今作の詞にはかなりシリアスな内容もあるのだとか。歌詞派の人はケリーの心情を思い浮かべつつ聴きこんでみるのもいいかもしれない。さらなる成長を遂げたケリー注目の1枚。お聴き逃がしなく!

Text by 柴崎元紀(竜ヶ崎店)

★先行シングル好評発売中!
『ネヴァー・アゲイン』
ケリー・クラークソンーJSg.jpg
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Maxi Single
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¥1,050(税込)

『マイ・ディセンバー』
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CD
BVCP-24121
¥2,300(税込)
※スペシャル・プライス

先行シングル「ネヴァー・アゲイン」から始まるケリー・クラークソンの第3章!前2作を経て成長を遂げた彼女からの挑戦作は、エッジの効いたロック・ナンバー、アッパーなダンサブル・チューンからその声を生かした美しいバラードまで、飽きのこない渾身の1枚!ボーナス・トラック「フェイディング」収録。

【ケリー・クラークソン 日本オフィシャルサイト】http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Arch/BV/kellyclarkson/

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