ザ・クロマニヨンズ

ザ・クロマニヨンズ衝撃の登場から1年！
早くもセカンド・アルバム『CAVE PARTY』をリリース！
「紙飛行機」を含む全14曲収録。ロックン・ロールの最前線を大・大爆進中！

（初出『Groovin'』2007年8月25日号）

　私の大好きなザ・ブルーハーツの解散、ザ・ハイロウズ活動休止の後、期待通りヒロト＆マーシーは、昨年ザ・クロマニヨンズというバンドを結成した。2人の絆は永遠のように感じる。また、どんどんとシンプルに研ぎ澄まされていくのが作品を通して伝わってくる。ザ・クロマニヨンズが「MEET THE WORLD BEAT 2006」でベールを脱ぎ、衝撃を与え、デビュー・マキシ・シングル『タリホー』＆デビュー・アルバム『ザ・クロマニヨンズ』を立て続けにリリースしてからほぼ1年（まだ1年しか経っていないのか！という気持ちが強い）。ファースト・アルバムは、自分のヘヴィー・ローテーションとなりテンションを上げていつも出勤していた。「タリホー」「エレキギター」「くま」が私のフェイヴァリットである。
　そして、早くもセカンド・アルバム『CAVE PARTY』をリリース。もちろん今作も初回生産限定盤は、ここでしか見られない貴重なレコーディング・ドキュメント映像を含む「cro-magnons TV SPECIAL」を収録したDVD付きなのでお買い逃しなく！気になる内容は、既発マキシ・シングル"みんなの名曲"「紙飛行機」を含む全14曲収録で、ヒロト作品とマーシー作品ともに仲良く7曲ずつとなっている。早速アルバムを全曲聴かせてもらったところ、やはりすごいロックン・ロールの一言。ゲッツ板谷原作の映画『ワルボロ』の主題歌にもなっている1曲目「ギリギリガガンガン」（LIVEで盛り上がる定番となりそう）から始まる怒涛の流れで、"今日は最高！今日は最高！"と何回も叫びたくなる。2曲目「東京ジョニー ギター」がまた良い。ザ・クロマニヨンズやザ・ハイロウズのアルバムはいつも2曲目でやられることが多い！そして3曲目「悲しみのロージー」から「メガトンブルース」「むしむし軍歌」とヒロト作品が続く。6曲目「こたつねこ」での優しい歌詞になんだか落ち着いた気分になる。続いて7曲目「はさんじゃうぜ」は、タイトルだけ見ると何の曲かと思ったが、クワガタの曲だった。なんとなく微笑んでしまう楽曲だ。その後は「ゴーロマンス」をはさみ、「うめえなあもう」へと続く。"すすむすすむ　ご飯がすすむ"こんな歌詞で楽しいロックン・ロールというのもザ・クロマニヨンズしかできないのでは！10曲目「夢の島バラード」「レフュージア」「ゼロセン」「いきなりくる」ときて最後を締めるのが「タリホー」に続くロック・アンセム決定版「紙飛行機」。前作よりもさらに歌詞の言葉は削ぎ落とされ、その結果、1曲1曲が歌詞カードを見なくてもほとんど即伝わってくるという次第である。このような単純なロック（もちろん良い意味で）をずっとやっていて、常に新鮮さがあるのが何と言っても素晴らしい。今まで通りずっと、ついていきます。また7月に「春のウラウラ祭り」以来、久しぶりに「FACTORY」というイヴェントでザ・クロマニヨンズのLIVE観戦をしたが、やはり熱を感じるのはLIVEが1番！と改めて感じた0（若者に揉まれてきました！）。恒例の夏フェスを参戦を経て、9月からは全国ツアーなのでぜひともチケット争奪戦を勝ち取って、みんなで駆けつけましょう！

Text by 上原哲也（竜ヶ崎店）