コブクロ

ARTIST PICK UP

コブクロ

昨年発売のベスト盤がいまだロング・セールス記録中、さらにシングル「蕾」も大ヒット!
絶好調のコブクロが放つ15枚目のシングルは、この秋話題のドラマ主題歌!
またもこの2人が、日本中を感動の渦に巻き込んでゆく…。

(初出『Groovin'』2007年10月25日号)

コブクロ-A.jpg 原稿の執筆がてらコブクロの公式HPを見ていると、視界に飛び込んだのは「コブクロ ALL SINGLES BEST 9月27日発売!」の告知。これを書いているのは9月27日。あれ、今日?…って、これ去年のではないか。ということはこのアルバムを売り続けて丸1年…?現場で売っていても、発売からそんなに経っていたことに気付かないくらい、いまだ自店のヒット・コーナーから姿を消す気配はない。いつの間にかトータル・セールスが300万枚を突破したこのモンスター・アルバムが世に広まるにつれて、コブクロは"国民的"と形容されるに相応しいアーティストとなった。
 彼らは特別な事を歌っているわけではない。むしろそれは等身大な日常における感情であり、でもだからこそ日々生きる中でふと欲しくなる。僕自身、彼らの曲を聴いていきなり衝撃を受けたというのは実はそれほど多くはないのだが、何度も聴き返すうちに「こんなにいい曲だったのか」と後になって思い知らされる事が多い気がする。噛めば噛むほど味が出る、そんなある種の中毒性に引き込まれたリスナーも多いのではないだろうか。
 そんな彼らが大ヒット曲「蕾」以来、7ヵ月半ぶりとなるニュー・シングルをリリースする。夢を追っていた頃見ていた空の色、夢のカタチ、それが映っていた瞳の奥をイメージして名付けられたという「蒼く 優しく」は、NTV系連続ドラマ『ドリーム☆アゲイン』主題歌。不慮の事故のために一度は諦めた、プロ野球選手へ復帰するという夢に再び挑戦する主人公の背中を押すように、彼らの十八番ともいえる"エール"がぎっしり詰まったリリックが優しく温かく心に響く名曲。いつもながらのシンプルでいて心の琴線に触れる繊細なアレンジが「また来たぞ」と分かっていながらも胸を打つ。またカップリングには前回のツアーで初披露された「君色」に加え、インディーズ時代の楽曲「赤い糸」を7月に行われた大阪城ホールでのライヴ・ヴァージョンで収録。昔から人気の高い曲で、彼らのホーム大阪での熱のこもったアクトがスピーカー越しにでも臨場感いっぱいに伝わってくる。
 幅広い層に伝わりやすい美しいメロディ、落ち着いた中にも熱さと激しさを備えた歌声、日頃表立って口にしづらいような感情をストレートに綴った歌詞…それらが持つ説得力はストリートでの経験の賜物なのだろう。道行く人々が通り過ぎるまでのほんの数秒の間に、足を止めさせるほどの"メッセージ"を彼らは発し続けてきたのだから。その頃から"蒼く優しく"願い続けた「たくさんの人に自分たちの歌を聴いてもらいたい」という彼らの想いが今でも褪せる事無く在り続けている事は、このたった3曲を聴いただけでも充分に伝わるはずだ。
 流行り廃りが目まぐるしい現在のJ-POPにあっても、極めてオーソドックスなスタイルの彼らがヒットを続けているという事実。その根底に流れるスタンダードは普遍なのだと、チャートにおける彼らの存在が語っているのではないだろうか。

Text by 森 祐一郎(藤沢湘南ライフタウン店)

『蒼く 優しく』
コブクロ-J初回盤.jpgコブクロ-J通常盤.jpg




ワーナーミュージック・ジャパン
11月7日発売
Maxi Single
[初回盤]DVD付 WPZL-30070〜1 ¥1,500(税込)
[通常盤]WPCL-10440 ¥1,200(税込)

日本中を涙の洪水で溢れさせること必至の名バラードが誕生!全ての夢追い人に聴いてもらいたいコブクロ渾身の応援ソング。初回盤は「君という名の翼」「蕾」、絢香とのコラボレーション曲「WINDING ROAD」などのPVを収録したDVD付き!

※写真は左が[初回盤]、右が[通常盤]のジャケットです。

【コブクロ 公式サイト】http://www.kobukuro.com

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