Hawaiian6

10年夢を追い続け、そしてこれからも夢を追い続ける。
ロック・シーンの雄、Hawaiian6がミニ・アルバム＆ライヴDVDをリリース！
10周年おめでとうございます!!

（初出『Groovin'』2007年10月25日号）

　10年間という時間は、ものすごく長いものである。楽しいことで頭がいっぱいだった小学1年生の子が、"自分とは何か…"と深く考え込んでしまう年代になってしまうほどだ。しかし、当の本人はその間を長いとは思わず、むしろあっという間に過ぎ去ってしまった、と感じるのがほとんどだ。今回結成10周年を迎え、ミニ・アルバム『RINGS』をリリースするHawaiian6も、この10年をあっという間と感じているはずである。
　彼らは97年に結成し、それ以降ずっと休むことなくCDリリースを挟みながら、何百回ものリハーサル、ライヴを繰り返し行い続けた。決して後ろを振り返ることなく、ただ前だけを見つめ、自分達のやっていることに間違いはないと信じ、ひたすらやり続けた。その結果、彼らはメロディック・パンク・シーンではもちろん、ロック・シーン全体でも絶対的な存在となり、多くの支持を獲得した。10年という月日は、1つのバンドをここまで大きくさせるのである。それをあっという間に感じさせるのは、彼らの精力的な活動の賜物なのかもしれない。そしてこの10年目という節目の年に、彼らはミニ・アルバム『RINGS』 を新たに立ち上げた自主レーベル"IKKI NOT DEAD"からリリースする。
　肝心の内容は、これぞHawaiian6！と呼べる疾走感溢れる、メロディック・チューンの連発で、どの楽曲もライヴで大いに盛り上がること間違いなしである。変に他ジャンルの要素を取り入れずに、自分達がただやりたいことを追求し続けた結果が、このアルバムに色濃く出ている。またバンド初のライヴDVDも同時リリース。ここには過去10年間のライヴ映像の中から、メンバー自ら選んだ1会場1曲、全24曲24公演のライヴ映像を中心としたものが収録されている。こちらも合わせてチェックしてもらいたい。彼らのこれまでとこれからを祝うアルバムの誕生である。

Text by 西村大樹（静岡イトーヨーカドー店）