ザ・ビートルズ

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ザ・ビートルズ

ザ・ビートルズの主演映画2作目となる『ヘルプ! 4人はアイドル』のDVDが、
通常盤と限定盤の2ヴァージョンでリリース!
若き彼らの魅力が最高の映像クオリティで蘇る!!

(初出『Groovin'』2007年10月25日号)

ビートルズ-A.jpg©Subafilms Ltd / Bruce A Karsh ビートルズ映画としての一番人気は昔から『ア・ハード・デイズ・ナイト』だった。初主演作としての衝撃を差し引いても、白黒映像の気品、ドキュメンタリー風作りのアイディア等、彼等のヴィジュアル・センスの鋭さを象徴するような作品だ。しかし1965年に製作された2作目『ヘルプ! 4人はアイドル』にも格別な味わいがある。以前から待たれていたが今回遂に、映像・音ともにリストアされ、5.1サラウンド音声や初公開となる特典映像が追加されてリリースとなる。
 カラーで彼等の動く姿を思う存分楽しめることや、その後のポピュラー・ミュージックの新たな流れの1つ となったインドや中東文化の影響が色濃く出ていることなど、その魅力は多い。ストーリーに関しては他愛のないドタバタ・コメディといった趣で、リチャード・レスターによるシュールな演出に「やりすぎ?」の感もなくはないが、何よりも奥深くなってきた彼等の音楽性が反映された演奏シーンが悶絶モノだ。「恋のアドバイス」のレコーディング・シーン(ライティングが美しい!)、「悲しみはぶっとばせ」のアパートのシーン(歌うジョンの表情がキュート!)、「涙の乗車券」のアルプスで雪と戯れるスキー・シーン(ハイライト!)など、どの場面も考えぬかれた構図と、フォーカス・テクニック等を使った撮影の素晴らしさで、その後のMTVやPVに多大な影響を与えたと思われる斬新過ぎる映像だ。その他にもミクロになったポールのヌードやジョージの体を張ったスタント、リンゴのマゾ的コメディ・センスいったハードコア・ファン故のマニアックな見方も可能だ。
 ボーナスの特典映像も必見。切った4人の髪の毛をファンに郵送で送っていたと語るヘア・メイク係や、本編ではカットされた幻のシーンを語る女優など、当時の関係者のコメントが面白い。現場にはいつもマリファナの匂いが立ちこめていたというから、そんなヒップな時代の空気を吸い込みながらも「まだ仕事を楽しめていた4人」の無邪気な表情を観ているだけで幸せになる。この後、髭を生やし老け込んで人前に姿を見せなくなる彼等だからこそ、アイドル最後期の本作の映像に甘酸っぱさと切なさを感じてしまうのだ。

Text by 高瀬康一(編集部)

『ヘルプ! 4人はアイドル』
ビートルズ-J.jpg




EMIミュージック・ジャパン
11月7日発売
DVD(2枚組)
[スタンダード・エディション]TOBW-3332〜3 ¥5,800(税込)
[デラックス・エディション]TOBW-3330〜1 ¥19,800(税込)

ザ・ビートルズの主演映画2作目が通常盤の[スタンダード・エディション]と限定盤の[デラックス・エディション]でリリース。DVDの内容は2枚とも同じだが、豪華BOX仕様の[デラックス・エディション]にはオリジナル脚本の複製、プロダクション・ノート(60P)、ポスター他を封入。

※写真は[デラックス・エディション]のジャケットと中身です。

ザ・ビートルズ 期間限定スペシャル・プライス・キャンペーン

あの『赤盤』『青盤』を始め、『パスト・マスターズ Vol.1&2』『アンソロジー・シリーズ』を含む計8タイトルが、初のミッド・プライスで期間限定(10/31〜11/30)リリース!これからビートルズを聴いてみようと思っている方には絶好のチャンス!!

『ザ・ビートルズ 1962年〜1966年(赤盤)』
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EMIミュージック・ジャパン
10月31日発売
CD(2枚組)
TOCP-54001〜2
¥2,700(税込)

ジョージ・ハリスンが選曲し1973年にリリースされた2枚組ベスト・アルバム(通称『赤盤』)。バランス良い選曲で入門編には最適だ。初期シングル曲に代表される瑞々しさがDisc1に、ヒット・ポップスの枠組みに収まらなくなってきた中期のナンバーをDisc2に収録。たった4年でこの成長ぶりは驚異!

『ザ・ビートルズ 1967年〜1970年(青盤)』
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EMIミュージック・ジャパン
10月31日発売
CD(2枚組)
TOCP-54003〜4
¥2,700(税込)

『赤盤』と同発された『青盤』。1967年の最強シングル2曲から、痛恨の『レット・イット・ビー』まで怒濤の後半戦収録。サイケ期を経てシンプルなロックに回帰していく様は時代の先頭を走った証でもある。ジョージのナンバーが4曲登場。ジャケは未発表に終わった『ゲット・バック』で使われる予定だったもの。

『パスト・マスターズ Vol.1』
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EMIミュージック・ジャパン
10月31日発売
CD
TOCP-54005
¥1,850(税込)

ビートルズのアルバムが初CD化された翌年の1988年にリリースされた、英国オリジナル・アルバム未収録曲やレア・ヴァージョンをまとめたシリーズの1枚目。「スロウ・ダウン」「バッド・ボーイ」「アイム・ダウン」といった初期の荒々しいロックン・ロール・ナンバーを多数収録。

『パスト・マスーズ Vol.2』
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EMIミュージック・ジャパン
10月31日発売
CD
TOCP-54006
¥1,850(税込)

シリーズ2枚目。T・ラングレンも完コピした名曲「レイン」、ジョージのインド趣味爆発の「ジ・インナー・ライト」、B・ジョーンズが参加した変態ナンバー「ユー・ノウ・マイ・ネーム」等、幅広い選曲が魅力。「アクロス・ザ・ユニバース」はチャリティ・アルバムで発表された鳥の羽ばたき入りヴァージョン。

『ザ・ビートルズ・アンソロジー 1』
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EMIミュージック・ジャパン
10月31日発売
CD(2枚組)
TOCP-54007〜8
¥2,700(税込)

ビートルズの歴史を総括する一大プロジェクトの一環として1995年にリリースされた2枚組3セットの第1弾。クオリーメン時代の曲から『フォー・セール』までのレア・トラックが満載。メンバー3人が集い、ジェフ・リンのプロデュースのもとで録音された「フリー・アズ・ア・バード」が新曲として収録され話題に。

『ザ・ビートルズ・アンソロジー 2』
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EMIミュージック・ジャパン
10月31日発売
CD(2枚組)
TOCP-54009〜10
¥2,700(税込)

アンソロジー・CDシリーズ第2弾。『ヘルプ!』から『マジカル・ミステリー・ツアー』までの別テイク、未発表音源を収録。レコーディング・アーティストとして絶頂期故の興味深いナンバーが続く。ジョンとポールが笑いっぱなしの「アンド・ユア・バード・キャン・シング」が最高。新曲「リアル・ラヴ」収録。

『ザ・ビートルズ・アンソロジー 3』
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EMIミュージック・ジャパン
10月31日発売
CD(2枚組)
TOCP-54011〜2
¥2,700(税込)

アンソロジー・CDシリーズ完結編。『ホワイト・アルバム』から『レット・イット・ビー』までの別テイク、未発表音源を収録。後のジョージのソロ・アルバムに収録された「オール・シングス・マスト・パス」や、バッドフィンガーへのデモ「カム・アンド・ゲット・イット」など、この時期ならではレア・ナンバー多し。

『ライヴ・アット・ザ・BBC』
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EMIミュージック・ジャパン
10月31日発売
CD(2枚組)
TOCP-54013〜4
¥2,700(税込)

1994年にリリースされた英BBCラジオでのライヴ音源集。初期のヒット曲やカヴァー曲など、62年から65年の間に演奏された全56曲を収録。特にバディ・ホリーやキング&ゴフィン作のカヴァーには彼等のメロディ作りの鍵が隠されている。「アイル・ビー・オン・マイ・ウェイ」は未レコーディングの美メロ曲。

【ザ・ビートルズ 日本オフィシャルサイト】http://www.emimusic.jp/beatles/

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