Base Ball Bear

ARTIST PICK UP

Base Ball Bear

今を生きる全てのBOYS AND GIRLS(だった人)に贈る、
Base Ball Bear待望の2ndフル・アルバムがついに完成。
一言で表すなら青春臭い!そんなグッド・ミュージックがたっぷり詰まった1枚。

(初出『Groovin'』2007年11月25日号)

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 ヴォーカル&ギターの小出祐介が、2001年秋、高校の文化祭に出演するためにメンバーを集め、そのライヴの成功に全員が気を良くし、2002年の4月には正式に活動を始めたというBase Ball Bear。高校在学中から下北沢、渋谷の有名ライヴ・ハウスで精力的な活動を行い、実力を蓄えてきた彼ら。2006年には待望のメジャー1stアルバムを発表し、確実に認知度は上がってきたと言える。
 どんなバンドかというと、基本はオルタナの匂いを感じさせるギター・ロック・サウンドで、小出祐介(Vo&G)と関根史織(B&Cho)の男性Vo、女性Voの掛け合いも気持ち良い4ピース・バンドだ。そして楽曲のあらゆるところから漂ってくる「青春臭さ」というのが最大の特徴ではないだろうか。
 今回のアルバムに詰め込まれているのも、やはり青さ、衝動、切なさ、涙、そういったキーワードがしっくりくる「アノ感じ」と言ったら分かってもらえるだろうか。オープニングを飾る1stトラックは、しょっぱなから彼らの得意とする裏打ちのリズムにノセられる楽しげな1曲、そのタイトルも「17歳」。まんまじゃん!とニヤリとしてしまうこと間違いなし。個人的には合いの手の手拍子が思いっきりツボだったりするのだが。2曲目はシングルで発売された「ドラマチック」。アニメ『おおきく振りかぶって』のオープニング主題歌となったこの曲は、全体に感じる疾走感も気持ち良さの要因のひとつではあるのだが、意図的に入ってくる裏打ちプラス4つ打ちのファンキーな雰囲気が楽しくてたまらない。好きだなぁ、こういうの。続く3曲目もシングル曲の「抱きしめたい」。ソリッド&メロウなギター・リフに後ろから押されるような激しいビート、そして潔く終結するラスト・パートまで一気に持っていかれるような勢いのある楽曲。ギター・ロック好きにはたまらない1曲ではないだろうか。「愛してる」という5曲目は、タイトルからしてバラード?という予想に反して、これまたノリの良さの光る秀逸なナンバー。切なさ全開の歌詞に疾走感たっぷりのリフ、1ループ目、2ループ目がその後集束するようなギミック満載のコーラスと、Base Ball Bearらしさが凝縮されたような仕掛けには一発でやられてしまうこと間違いなし。10曲目の「WINK SNIPER」は遊び心たっぷりのポップな印象。ベースの関根史織のヴォーカルを前面に出した楽曲で、70年代ポップス+ガレージを現代の音で演るといった趣の楽しげなナンバー。11曲目の「協奏曲」は正真正銘のバラード。美しいメロディにストレートな歌詞をのせた、じっくり聴きこめる1曲。
 Base Ball Bearの記念すべき第2章は、誰もが経験した(するであろう)グッド・ミュージックの詰まった快作!今まさに青春の日々を送っている人へ、これから青春の日々を送ろうとしている人へ、そして、あの淡い青春の日々を取り戻したい人へ、そんな全ての人へ届けたい1枚だ。

Text by 柴崎元紀(竜ヶ崎店)

『十七歳』
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EMIミュージック・ジャパン
12月5日発売
CD
TOCT-26480
¥2,500(税込)

青春臭さ全開4ピース・バンド、Base Ball Bear待望の2ndフル・アルバムがついに完成!今まさに青春の日々を送っている人へ、そしてあの淡い青春の日々を取り戻したい人へ。そんな全ての人へ贈るグッド・ミュージックがたっぷり詰め込まれた1枚。初回生産分のみ、2008年春の全国ワンマンツアー先行予約情報あり!

【Base Ball Bear 公式サイト】http://www.baseballbear.com/

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