ゆず

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ゆず

2008年第1弾シングルは本人出演のTOYOTA「ラクティス」CMソング!
さらにデビュー10周年記念ライヴDVDも同時発売!
10周年の感動と新たなスタートを一度に盛り合わせた贅沢な晩餐、ぜひご堪能あれ。

(初出『Groovin'』2008年1月25日号)

ゆず-A.jpg この原稿を書いているのは12月22日。いわゆる冬至の日。暦上、1年で一番寒い日である。そしてこの日は「ゆず湯に入る」という日本の古い慣習から、"歌う方の"ゆずが毎年フリー・ライヴを行う日でもあったりする。12年間欠かすことなく続いているこのライヴ、日本全国のコアなゆずっこにとっては1年を締め括る大晦日のようなものだ。
 なぜこのイヴェントがそこまで重要なのか。会場の規模は違えども、この日だけは彼らが路上時代さながらのスタイルでライヴを行うからだ。デビューから10年の歳月が過ぎても何ひとつ変わらない彼らの姿を見る事で心なしかホッとできるし、また彼ら自身もこのライヴを通して道端で歌い始めた頃の気持ちを再確認しているのではないだろうか、と僕は解釈している。
 そんな1年で一番寒いはずの日より、実際はもっと寒い2月にリリースされるNEWシングル「ストーリー」。この季節に似つかわしくない春一番のような疾走感溢れるこのナンバー。リーダー北川悠仁の十八番ともいえる、誰もがつい口ずさんでしまいそうなメロディがとても印象的なアッパー・チューンだ。またCMのコンセプト「ラクに行こうぜ!!」とリンクした歌詞に目を向けてみても、いい意味で未だ一般ピープル感覚(死語か?)が抜けない彼らしく、背伸びする事のない等身大なポジティヴ・ソングに仕上がっている。サビを岩沢厚治が担当したのも、楽曲を自分個人のものではなく、ゆずのものとして包括的に捉える彼のセンスが光るところだ。
 さらにc/wの2曲も秀逸。「ウェイトレスとお客さん」は北川作品としては久々の遊び心満載なへなちょこソングで、思わずクスリとなってしまうし、「朝もや」はまさに孤高のブルース・シンガー岩沢の真骨頂。伸びやかで振り幅の広いメロディ・ラインが美しく、目には見えない大切なものを抽象的な言い回しで語る彼独特のリリック・センスにも思わず唸ってしまう。
 ゆず湯に浸りながら今日のライヴの事をふと思い出した。ライヴ開始直前になっても慌ただしい客席に向かって北川くんが叫ぶ。「周りに迷惑かけないでねー、みんなのモラルがあって成り立つライヴだからねー」。路上ライヴでも同じ事を言ってたっけ。自然と頬が緩む。やっぱり、変わってないや。

Text by 森 祐一郎(藤沢湘南ライフタウン店)

『ストーリー』
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SENHA&Co.
2月6日発売
Maxi Single
SNCC-89904
¥1,000(税込)

約1年ぶりのリリースとなる今作は、久々の本人出演CMタイアップ曲で、春のドライヴには欠かせない爽快感溢れるナンバー!北川くんの遊び心にクスリとなってしまう「ウェイトレスとお客さん」、岩沢くん渾身の弾き語り「朝もや」とカップリングも超強力!

『ゆずのね』
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SENHA&Co.
2月6日発売
DVD
SNBQ-18916
¥3,800(税込)

デビュー10周年記念感謝祭ライヴが待望のDVD化!久しぶりに再会したアルバムの名曲たちとライヴ定番ナンバーの絡みが絶妙な選曲で内容も保証付き。特典映像の「オールナイトユズノネ」も必見!

★『ゆずのね』収録曲
1. 雨と泪 / 2. 贈る詩 / 3. アゲイン2 / 4. 灰皿の上から / 5. 傍観者 / 6. Shall we Dance?メドレー 〜言えずの♥アイ・ライク・ユー〜未練歌 〜シュミのハバ〜GO★GO!!サウナ〜言えずの♥アイ・ライク・ユー〜少年〜 / 7. 1 / 8. 春風 / 9. 夏色 / 10. 栄光の架橋 / 11. 境界線 / 12. リアル〜贈る詩 / 13. 空模様 / 14. 蛍の光〜てっぺん
特典映像:CM(2パターン)、オールナイトユズノネ 収録時間:約120分

【ゆず オフィシャルサイト】http://www.senha-yuzu.jp/

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