Superfly

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Superfly

昨年のデビューより1年足らず。早くも4作目のシングルをリリースするSuperfly!
歌の力で幸せになれ!圧倒的な歌唱力をもったヴォーカリスト越智志帆が贈る、
たくさんの人の心に届く、残る、繋がる音楽。『愛をこめて花束を』。

(初出『Groovin'』2008年2月25日号)

Superfly-A.jpg いつ、どこで、どんな気分の時に楽曲に出会うか。そのきっかけが実はすごく大切で、一度自分の人生と重なり合えた楽曲は、思い出と共にいつまでも自分の中で鳴り続けるものだと思う。私がSuperflyの楽曲を初めて耳にしたのはラジオで流れていた「ハロー・ハロー」だったが、この曲も今では聴くと約1年ほど前の自分をふと思い出す印象深い曲になった。そんな昨年4月のデビュー以来、少しずつバンドとしての個性を露わにしてきたSuperfly。最新の4thシングルでもまた1つ、未来への前向きな展望と、懐の深さを示す新しい世界を届けてくれる。
 軽やかなピアノで幕を開ける「愛をこめて花束を」は、親しみやすいメロディと「マニフェスト」でみせたブルースっぽい哀愁、さらにヴォーカル越智志帆の圧倒的な歌唱力があってこそ醸し出されるSuperflyらしいパワフルなミディアム・バラード。大切な人への気持ちの機微、時にしおらしく、時に大胆な女性の心を無理のない言葉で綴ったラヴ・ソングだ。揺らぎ迷う気持ちに戸惑いながらも、いつも必ずあなたの元へと舞い戻っていく、今日よりも明日を信じたい、そんな前向きで真っ直ぐなメッセージが、ゆったりと安定したリズムの中で頼もしく響く。そんな、私からあなたへ、というマンツーマンの愛をテーマにした「愛をこめて花束を」に対して、c/w「愛と感謝」は、自分を取り囲む愛しい人たちへ、ありがとうの気持ちを綴った1曲。上ばかり見ていると空回りの理想にもがき苦しむこともあるけれど、ふと視界を狭めた時そこにある笑顔にどれだけ救われるか。身の丈にあった幸せ、地に足のついた生き方。凝り固まった気持ちを柔らかくしてくれるポップ・ナンバーだ。ライヴではすでに何度も披露されている楽曲でもあり、越智志帆のリードによる合唱で締めくくることも多い。知らない楽曲に最初はとまどいながら、でも歌いやすいメロディと歌詞の力も手伝って、会場が歌声で満たされていく。あの一体感、ライヴ会場を幸せな空間へと変える作用はこの楽曲の大きな力だ。また、c/wの3曲目は恒例の洋楽カヴァー。Superflyのシングルではこれまでにも、ハンブル・パイ、ロジャー・マッギン(ザ・バーズ)ら1960〜70年代に活躍したミュージシャンのカヴァー曲を入れることで、いつの間にか疎遠になってしまった名曲にもう一度触れてみてほしいという願いを込めている。今作では70年代にブルース・ロックのスタイルで成功したバンド、フリートウッド・マックのヒット曲「Rhiannon」をカヴァー。魔女にまつわる神話を元にしたとされる歌詞が印象的な魅惑的なナンバーで、原曲独特のイントロ、怪しげな雰囲気を踏襲しながら、歌詞やアレンジにSuperfly流の解釈を加えた大作に仕上がった。
 Superflyの音楽的ルーツが1960〜70年代の洋楽であることは自他共に認めるところだが、実は越智志帆自身そういった音楽の虜になったのは大学在学中だという。何をきっかけに楽曲と出会うかは本当に分からない。「愛をこめて花束を」はSuperfly初のドラマ主題歌ともなった。このこともまた、より多くの人がSuperflyと出会う"きっかけ"になれば良いと思う。

Text by 秦 理絵(編集部)

『愛をこめて花束を』
Superfly-J.jpg





ワーナーミュージック・ジャパン
2月27日発売
Maxi Single
WPCL-10454
¥1,200(税込)

昨年のデビュー以来、早くも4枚目のシングル。TBS 系金曜ドラマ『エジソンの母』で初のドラマ主題歌となった表題曲「愛をこめて花束を」の他、「愛と感謝」は「2007 JFL POWER OF MUSIC」キャンペーン・ソング、フィートウッド・マックのカヴァー曲「Rhiannon」などSuperflyの魅力が十二分に詰まった1枚。初回盤のみデジパック仕様。

【Superfly オフィシャルサイト】http://www.superfly-web.com/

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