パニック・アット・ザ・ディスコ

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パニック・アット・ザ・ディスコ

パニック・アット・ザ・ディスコが描き出すマジカルな世界へようこそ!
待望の2ndアルバムは、全編ストリングス&ホーン・セクションを
フィーチャーした豪華絢爛な一大ファンタジック絵巻!

(初出『Groovin'』2008年3月25日号)

パニック・アット・ザ〜-J.jpg フォール・アウト・ボーイのピート・ウェンツによって見出され、2005年にデビューを果たしたラスヴェガス出身の4人組バンド、パニック・アット・ザ・ディスコ。デビュー・アルバム『フィーバーは止まらない』がいきなりプラチナ・ディスクを獲得し、シングル「アイ・ライト・シンズ・ノット・トラジェディーズ〜いつわりのウェディング」が、レッチリの「ダニー・カリフォルニア」やマドンナの「ハング・アップ」といった強敵を押しのけて2006年のMTVビデオ・アワードでビデオ・オブ・ザ・イヤーを受賞、さらに『SPIN』や『ローリング・ストーン』、『NME』といった米英の主要音楽誌の表紙を次々と飾るなど、その勢いは飛ぶ鳥を落とすがごとく加速中だ。"マイケミに続いて世界的ブレイクするのはPATDだ!"との呼び声が日に日に高まっている彼らが、絶好のタイミングでニュー・アルバムをリリースする。
 メディアとファンのボルテージがMAXに達する中、ドロップされるニュー・アルバムのタイトルは『プリティ。オッド。』。"可愛い。ヘン。"という意味だが、コレが今作のイメージに絶妙にハマっている。彼らが描き出す世界『マジカル・ミステリー・ツアー』とモンティ・パイソンとティム・バートンの映像をミキサーにかけてシェイクしたようなカラフル・ワールドは、まさに"可愛くてヘン"。聞くところによると、彼らはシルク・ドゥ・ソレイユの大ファンであり、その最新パフォーマンスである『LOVE』(ビートルズをテーマにしたショー)にかなりのインスピレーションを得たとのこと。なるほど、壮大で不思議な『プリティ。オッド。』の魅力は、確かに『LOVE』に通じるものがありそうだ。
 まるで、豪華絢爛な一大ファンタジック絵巻を観ているかのようなこの『プリティ。オッド。』。全編にわたりストリングスやホーン・セクションがフィーチャーされており、デビュー作とはまったく異なったサウンドとなっているため、驚くファンも多いかもしれない。が、アルバムを聴き進めていくうちに、その驚きはたちまち感動に変わるはずだ。"君のために曲を書いていて忙しかったんだ 心配しないで 僕たちは今も同じバンドだから"と歌うオープニング・ナンバー「ウィ・アー・ソー・スターヴィング」を皮切りに、華麗なオーケストレーションがとてつもないカタルシスをもたらす「ナイン・イン・ジ・アフターヌーン〜恋するタイミング」、森に迷い込んだ気分になるユーモラスな「シーズ・ア・ハンサム・ウーマン」、オリエンタルなメロディーと重層的なコーラスが物語を語る「ホエン・ザ・デイ・メット・ザ・ナイト」、風を切って進むアメリカン・ロック調の「パ・ドゥ・シュヴァル」、ハープシコードの響きが心地よいちょっぴりひねくれたラヴ・ソング「シー・ハッド・ザ・ワールド」…どこを切っても、音と色彩とウィットの洪水・洪水・洪水!これほどまでにエネルギーに満ちた新作を聴くのは、本当に久しぶりな感じがする。
 今年がスタートしてまだ3ヶ月あまり。少々気の早い話だけれど、パニック・アット・ザ・ディスコの『プリティ。オッド。』は、2008年における個人的ベスト・アルバムの第1候補だ。彼らが紡ぎ出すマジカルなミュージック・ワールドを、是非とも体感して欲しい。

Text by 池 佐和子

『プリティ。オッド。』
パニック!アット・ザ〜-J.jpg



ワーナーミュージック・ジャパン
4月9日発売
CD
WPCR-12855
¥1,980(税込)
※初回限定スペシャル・プライス

プラチナ・ディスクを獲得したデビュー作に続く、待望の2ndアルバム。ビートルズやビーチ・ボーイズ、キンクス等のロック・クラシックスの影響を色濃く受けた1枚。レコーディングの仕上げは、アビイ・ロード・スタジオで行われた。日本盤のみボーナス・トラック、CDエクストラでPV1曲収録。

【パニック・アット・ザ・ディスコ メーカーサイト】http://wmg.jp/artist/PanicAtTheDisco

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