藤澤ノリマサ

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藤澤ノリマサ

これまでにない、クラシカル・クロスオーヴァーがここに!
世紀を超えて歌い継がれるオペラの名曲「韃靼人の踊り」を、
オペラとポップスの融合で大胆に再構築。

(初出『Groovin'』2008年4月25日号)

藤澤ノリマサ-A.jpg 昨今、フィギュア・スケートの人気や、テノール歌手が歌う歌謡曲が大ヒットと、日常とクラシック音楽が身近になっているように思う。そして国内外問わず、クラシカル・クロスオーヴァーという手法もまた、敷居が高いとされがちなクラシック音楽を身近なものにさせた一端を担っているだろう。クラシックとポップスの融合…などという文言で表現されるこのクラシカル・クロスオーヴァーは、実は言葉で表す以上に難しい、常に挑戦を課せられる音楽だと思う。100年、世紀を超えて、世界中で愛聴され続けて来た歴史ある"真の名曲"を、その品格を損なわずに、現代の風味付けをしたことにより新たな解釈や魅力を誕生させ、尚かつポップスの最大の武器である親しみやすさを作り出さなければならないのだから…。
 藤澤ノリマサのデビュー曲「ダッタン人の踊り」もまた、これまでにない斬新なアレンジでクラシック音楽を紐解いている。原曲はボロディン作によるもので、オペラの舞台ではもちろんのこと、これまでにもTV-CMやドラマ、ゲームなどでも幅広く使用されている名曲中の名曲。それを今回、繊細なストリングスや神聖な混声合唱など、アナログな温もりを残しながらも、刻むリズム、彩りを添えるサウンド・エフェクトなどは、デジタル・サウンドで大胆に再構築。過去と現代の出会いは想像以上に壮大でドラマティック、激しくも儚さを漂わせるノスタルジックなサウンドの波を力強く泳ぐ藤澤の重厚なテノール・ヴォイスもまた、正統にクラシック音楽を学んできた力量を発揮しており、存在感溢れる歌声を披露している。
 カップリング曲「太陽の女神」もまた、オペラではお馴染みのプッチーニ作による楽曲をフィーチャー。タイトル曲が楽曲としてのクラシカル・クロスオーヴァーの可能性を切り拓いた好楽曲に対し、こちらの楽曲は声楽的歌い方でありながらポップス・シンガーでもある、藤澤ノリマサの歌い手としてのクラシカル・クロスオーヴァーをタイトル曲以上に魅力的に聴かせているので、こちらの楽曲にもじっくりと耳を傾けて欲しい。

Text by 浜田幸子(編集部)

『ダッタン人の踊り』
藤澤ノリマサ-J.jpg




Dreamusic
4月30日発売
Maxi Single
MUCD-5131
¥1,260(税込)

音楽家の両親を持ち、自らも声楽家として正統にクラシック音楽を学び育った藤澤ノリマサ。待望のデビュー曲はボロディン作のオペラの名曲を、デジタル・サウンドで大胆にアレンジ。力強いヴォーカルとデジタルの融合は想像以上に壮大でドラマティック。過去への挑戦は未来を明るく照らす仕上がりとなった。

【藤澤ノリマサ OFFICIAL WEBSITE】http://www.fujisawanorimasa.net/

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