ARTIST PICK UP
ORANGE RANGE
『君station』に続く2008年第2弾シングル『O2』!
初めてメイン・パートをYAMATOが担当した、
ORANGE RANGEの新境地!
(初出『Groovin'』2008年5月25日号)
ハイテンションなORANGE RANGEの新曲が届けられる頃になるといつも、夏が近づいてきたと感じる。3月にリリースされた『君station』に続く今年第2弾となるORANGE RANGEのニュー・シングル『O2』は、目前に迫った2008年夏に向かって勢いよく助走をつけるアッパー・チューンだ。春にはほっこり心温まるミディアム・チューンを、そして夏には晴れ渡った夏の陽差しにぴったりのナンバーを。昨年のベスト・アルバムでバンドとしての活動に一区切りをつけたORANGE RANGEだが、相変わらずリスナーがその時々で聴きたいと思う楽曲をピンポイントで押さえたリリースを続けてくれること、その変わらぬ魅力に改めて良いバンドだと思う。
2ヶ月ぶりのシングルとなる今作「O2」は、初っ端から真っ直ぐに心に飛び込んでくるキャッチーなサビが、まさにORANGE RANGEの真骨頂とも言える一方、メイン・パートを初めてYAMATOが担当するという点で今までにない新鮮さも感じる1曲。これまでの作品では、少し高めのYAMATOの声は決して主旋律にはならなくとも、ORANGE RANGEの超メジャー級のポップな楽曲の中にあって、ピリリと鋭いサウンドへと仕上げる、そんな縁の下の力持ち、名脇役だった。それが今作では楽曲をリードする存在へ。ふと女性が歌っているのかとも思うほどのハイトーンのヴォーカルは、この瞬間を待ってましたとばかりに高く突き抜けていく。この1曲をもってORANGE RANGEは自身のバンドとしてのサウンドの中に、また新しいカテゴリーを1つ誕生させてしまったようだ。"今行くよボクは流れ星"、"ガラス越しのキミとボク"というファンタジックな言葉を使って、運命に立ち向かい闘う心を歌った詞も面白い。
カップリングには南の島を思わせる素朴な音にのせた「春紫苑」を収録。コンクリートの隙間から時折顔を覗かせるその花は、"雑草"という扱いを受けながら、こんなにも力強く、美しい。そんな春紫苑をテーマにしたメッセージが温かく心に届くはずだ。
Text by 秦 理絵(編集部)
『02』
gr8! records
5月28日発売
Maxi Single
[初回生産限定盤]DVD付 SRCL-6789〜90 ¥1,529(税込)
[通常盤]SRCL-6791 ¥1,223(税込)
人気アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュR2』オープニング・テーマにもなっているORANGE RANGE、今年2枚目のシングル『O2』。YAMATOが初めてリード・ヴォーカルをとったことで全く新しいサウンドが生まれた。初回生産限定盤はPVを収録したDVD付き。
※写真は[初回生産限定盤]のジャケットです。
【ORANGE RANGE OFFICIAL WEB SITE】http://orangerange.com/