BEAT CRUSADERS

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BEAT CRUSADERS

転がる石の上にお面付けて早10年。Vo/G、ヒダカは生誕40年。
制作期間わずか3ヶ月(!)で完成したのはエモもテクノもオルタナティヴも
ディスコ・パンクも全部まとめて料理した完全無欠のpopアルバム!

(初出『Groovin'』2008年5月25日号)

BEAT CRUSADERS-A.jpg 普通のサラリーマンがお面を被り、夜な夜なライヴ・ハウスで演奏をし始め、10年後に気付けばメジャー・レーベルから3枚目のアルバムをリリース。多分ここだけを読むと「ジャパニーズ・ドリームだ!」と思う人も多いかもしれない。でも、このストーリーの主人公=ヒダカトオル(BEAT CRUSADERS)が創り出す音を聴けば、それは奇跡なんかじゃなく必然のものだと分かるはずだ。
 もはや「pop職人」の名を欲しいままにしているBEAT CRUSADERS(以下、ビークル)の1年ぶり(!)のNEWアルバムは「ひっくり返して読んでもpopdod」のタイトル通り、今までに輪をかけて「pop」な味付けになったのは言うまでもなく、"音"の振り幅が尋常じゃない。綺麗なメロディとパンクの疾走感溢れる王道「TIME FLIES, EVERYTHING GOES」「SHOOTING STAR」、ニュー・ロマンティックとファンクを合わせたような「GARDEN IN THE SHELL」「LET'S GET BACK」、RYUKYUDISKOとのコラボに触発された感のあるディスコ・パンク「WORK IT OUT」「SHOOT THE SKY」、bloodthirsty butchersの吉村秀樹が参加してノイズ系ギターをとり入れた「SUMMEREND」、さらにシングル「WINTERLONG」を筆頭とする泣きメロナンバーも随所に健在なのだ。
 この10年は音楽シーンがボーダーレス化し、ジャンルという概念が陳腐になりつつあるように思うが、その中でもお面を被り全国のライヴ・ハウス&フェスを沸かし続けるビークルは、明らかにシーンでは異質の存在である。しかも年々、中毒者を増やしているという事実は常にメジャーとアンダー・グラウンドのギリギリのラインを飄々とすり抜けるフット・ワークの軽さ、キャッチーなメロディ、元ネタを知っている人ならば更にニヤッとせざるを得ないアレンジと演奏による楽曲作りを、常に高い完成度で続けているからこそだ。
 ヒダカトオルは常々「pop」という言葉を口にする。何が「pop」なのか"本当"の意味を知りたいのなら、このアルバムを聴けばその答えは出るはず。何故なら前も後ろも、どこを切っても「pop」しかないのだから!

Text by 薮上 逸(東越谷店)

『popdod』
PBEAT CRUSADERS-J 初回盤.jpg



Def STAR RECORDS
6月4日発売
CD
[完全生産限定盤]DVD+3CD付 DFCL-1470〜4 ¥5,250(税込)
[初回生産限定盤]DVD付 DFCL-1475〜6 ¥3,330(税込)
[通常盤]DFCL-1477 ¥2,730(税込)

CDデビュー10年目のメジャー3rdアルバムは、哀愁メロディックPUNKを豪華ゲスト陣と共にpopに仕上げた、ぽっと出の新人には出せないサウンド・パノラマ!2種類の限定盤はライヴ映像を収録したDVD付き、完全生産限定盤はラストラム時代の生産中止音源のシングル3枚、限定SPECIAL CARD14枚封入。

※写真は[初回生産限定盤]のジャケットです。

【BEAT CRUSADERS オフィシャルウェブサイト】http://www.beatcrusaders.net/

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