サラ・ブライトマン

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サラ・ブライトマン

この冬、心温まる贈りものをあなたに…。世界中を魅了するソプラノ・ディーヴァ、
サラ・ブライトマンが初のクリスマス・アルバムをリリース!
天使のピュア・ヴォイスがウィンター・シーズンを彩ります。

(初出『Groovin'』2008年10月25日号)

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 世界中で最も幅広く愛されている歌姫といえば、サラ・ブライトマンをおいて他にいないのではないだろうか。CMやテレビ番組、映画、世界的イヴェントのテーマ曲に起用されることも多く、様々な媒体を通してその"世界でいちばん美しい歌声"に誰もが一度は触れたことがあるはずだ。先日の北京オリンピック開会式では、海外アーティストとして唯一招待され、中国のスター歌手・劉歓(リウ・ホアン)とともに公式テーマ・ソング「ユー・アンド・ミー」を披露。同曲は世界中の視聴者に向けて放送されてからわずか26時間の間に、570万ものダウンロード数を記録するなど、大きな反響を巻き起こした。
 もともとは、『オペラ座の怪人』や『キャッツ』等のアンドリュー・ロイド・ウェバー作品で知られるミュージカル・スターだった彼女は、その類稀なソプラノ・ヴォイスを武器に、クラシックとポップスを行き交う全く新しいスタイルを確立。今では人気ジャンルのひとつとなったクラシカル・クロスオーヴァーの立役者として、ムーヴメントを牽引し続けている。ホセ・カレーラスやアンドレア・ボチェッリといったクラシック界の重鎮と共演したと思いきや、ロックからワールド・ミュージックまで歌いこなす器の大きさは、やはり別格だ。
 多くの人々を魅了してやまないそんなサラ・ブライトマンが、初のクリスマス・アルバム『冬のシンフォニー』をリリースする。大きな話題を呼んだ5年ぶりのスタジオ・アルバム『神々のシンフォニー』に続く、"シンフォニー第2部"となる今作は、前作同様ファンタジー的な要素を軸に、冬という季節の持つ"楽しさ"や"神聖さ"、そして1年の"節目"としての特別な思いを盛り込んだ1枚となっている。なかでも、アルバムのオープニングを飾る「アライヴァル」には要注目だ。同曲は、ABBAのインストゥルメンタル楽曲に初めて歌詞をつけることが許されたという記念すべき1曲で、心弾む冬の到来を歌ったドラマティックなナンバー。まさに、アルバムの始まりに相応しい鮮烈な楽曲に仕上がっている。そのほか、雪・霜・冷気といった冬の情景を美しく描写したフォーキー・チューン「コールダー・ザン・ウィンター」や、メキシコの人気スター、フェルナンド・リマとの甘美なハーモニーが光る「アヴェ・マリア〜セローニ/リュールス」、クリスマスの定番曲を厳かに歌い上げた「きよしこの夜」、1年のスタートを感じさせるポジティヴなナンバー「アイヴ・ビーン・ディス・ウェイ・ビフォア」、ロイ・ウッドがウィザードとして発表した1973年の名曲に新たな魅力を添えた「アイ・ウィッシュ・イット・クッド・ビー・クリスマス・エヴリデイ」、エマーソン・レイク&パーマーのヒット曲をダイナミックなオーケストレーションで聴かせる「アイ・ビリーヴ・イン・ファーザー・クリスマス」など、クラシカルな楽曲からロックの名曲まで、ヴァラエティ豊かなセレクトとなっている。敬虔な雰囲気とポップなムードを同時に楽しめる構成は、彼女ならでは。比類のないクオリティとなったこのクリスマス・アルバムが、今年の冬を華麗に彩ってくれるはずだ。
 11月には、シンフォニー2部作を携えた4年ぶりのワールド・ツアーをスタートさせるサラ。そのピュア・ヴォイスで世界中を酔わせてくれることだろう。

Text by 池 佐和子

『冬のシンフォニー』
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EMIミュージック・ジャパン
10月29日発売
CD
[初回限定デジパック仕様盤]TOCP-70640
[通常盤]TOCP-70641
各¥2,500(税込)

初のクリスマス・アルバム。ABBAのインスト楽曲に歌詞を付けた「アライヴァル」を始め、定番曲を厳かに歌い上げた「きよしこの夜」等、サラならではの選曲が光る。初回限定盤はデジパック仕様。11月19日にはDVD付きデラックス・エディションも発売。

【サラ・ブライトマン 日本公式サイト】http://www.emimusic.jp/sarah-brightman/

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