ビヨンセ

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ビヨンセ

超待望!ジャンルに囚われることなく制作された3rdアルバム!
ビヨンセの二面性を隠すことなく表現した
「アイ・アム...」と「サーシャ・フィアース」からなる最強の2枚組。

(初出『Groovin'』2008年11月25日号)

ビヨンセ-A.jpgPhoto By Ed Burke 全リスナーが待ち望んでいたビヨンセの最新アルバムはなんと2枚組です。ピュアで脆い自分の内面をさらけ出すような「アイ・アム...」サイドと、今まで以上にセクシーで強気で、炎のように熱い「サーシャ・フィアース」サイド。この両極端な曲を見事にサウンドへ落とし込んだアルバムが誕生しました!"サーシャ・フィアース"とは、ビヨンセのあるステージ・パフォーマンスをきっかけに誕生した、彼女の別人格の呼び名です。ステージ上でのビヨンセは本人の想像を遥かに超えるパフォーマーになっているという自覚があり、ゆえにライヴ中に数千万円もするアクセサリーを観客席に投げたり、ステージの階段から落ちても痛みを感じず、パフォーマンスを続行するという伝説は数知れません。ファンには既に浸透している呼び名なのです。
 本作は2枚組という事で、それぞれビヨンセが語るところによると、Disc1「アイ・アム...」については「今恋愛しているなら、それが遠距離恋愛でも、新しい人と恋に落ちたばかりでも、「アイ・アム...」の方をオススメするわ。それか自分の本心と対話したい時もかしら。とってもパーソナルで、心で感じていてもどう言葉で表現していいかわからなかった気持ちを表現できているのよ」、そしてDisc2「サーシャ・フィアース」については「クラブに行く前とか、前の彼氏を忘れたい時とか、こんな関係を続けちゃいけないとわかっていても言い出せないときとか、誰かを誘惑したくて、セクシーな音楽が必要なときとか。そんなときには「サーシャ・フィアース」の方を聴いてもらいたいわ」とのこと。セクシーさの中にある強さみたいなものは「サーシャ・フィアース」でないと表現が難しいし、逆にいろんなものを削ぎ取ったアコースティックをベースにして、私の気持ちの襞がわかるような曲は「アイ・アム...」でないと無理であったと話します。
 今回のアルバム制作には1年近く時間をかけて、じっくり作り上げてきたそうです。それは、ビヨンセの"今"を伝えることのできるような音楽。そのため彼女は心と魂を注ぎ込みこの作品を作りました。15歳でデスチャの1stアルバムをレコーディング、その時から今まで発売したどのアルバムよりも長い時間をかけて作り上げ、70曲以上レコーディングをした中から選ばれた、ビヨンセの全てが露わになるようなサウンドです。楽しく踊れるアップ・テンポな曲もあり、情熱的でシリアスな彼女の心の中を見せるパーソナルな曲もあります。
 アルバムに先駆けて配信されていた「イフ・アイ・ワー・ア・ボーイ」を聴いても分かるように、彼女が得意とするR&Bというジャンルだけに囚われることなくアコースティックでシンプルなサウンドに、自分の素直な気持ちを理解してほしいという切な想いを感情的にぶつけてくる曲です。女の子なら必ず胸がキュンとしてしまうのではないでしょうか。この先行シングルを聴いて、彼女の存在と計り知れない音楽への可能性が世界中の人たちを惹きつけるだろうと感じました。各Discともに9曲ずつ、計18曲収録(日本盤ボーナス・トラック含む)の本作で、ビヨンセはアイドルから時代を超えたヒロイン、そして不動のアイコンへと変貌を遂げるでしょう。

Text by 中山佳奈(東越谷)

『アイ・アム...サーシャ・フィアース』
ビヨンセ-J.jpg



SMJI
発売中
CD(2枚組)
SICP-2078〜9
¥1,980(税込)
※期間限定VERY BEST PRICE!

待望の3rdアルバム!ピュアで脆い自分の内面をさらけ出すような「アイ・アム...」サイドと、今まで以上にセクシーで、強気で、炎のように熱い「サーシャ・フィアース」サイドからなる2枚組。ジャンルに囚われないビヨンセの全て。日本盤のみのボーナス・トラック2曲収録。

【ビヨンセ 日本公式サイト】http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/Beyonce/

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