グリーン・デイ of Groovin2009

ARTIST PICK UP

グリーン・デイ

USパンク・シーンをリードするグリーン・デイが、
5年ぶりのニュー・アルバム『21世紀のブレイクダウン』をドロップ!
グラミーを2度受賞した『アメリカン・イディオット』に続く、新たな名盤がここに誕生。

(初出『Groovin'』2009年5月25日号)

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 カリフォルニアのパンクの聖地ギルマン・ストリートより登場し、90年代以降のアメリカ音楽界の勢力図を塗り替えたグリーン・デイ。15年以上にわたり、US西海岸シーンの頂点に君臨し続けている彼らが、いよいよ待望のニュー・アルバム『21世紀のブレイクダウン』をドロップ!
 全世界で1,200万枚を売り上げ、グラミーを2度受賞した『アメリカン・イディオット』以来、約5年ぶりのオリジナル・アルバムとなる今作は、ニルヴァーナやスマッシング・パンプキンズらを手掛けてきた名匠、ブッチ・ヴィグをプロデューサーに起用。グロリアとクリスチャンという2人の若者を主人公にしたロック・オペラ仕立てのコンセプチュアルな作りとなっており、第1幕「ヒーローとペテン師」、第2幕「いかさま師と聖人」、第3幕「馬蹄と手榴弾」の3部から構成されている。
 渾身のギター・リフがガツンとくるリード・シングル「ノウ・ユア・エナミー」をはじめ、スケール感とキャッチーさを併せ持つタイトル・トラック「21世紀のブレイクダウン」、普遍的な輝きを放つ美しいラヴ・ソング「ラスト・ナイト・オン・アース」、平和への願いを込めた、グリーン・デイ史上最も美しいミディアム・チューン「21ガンズ」と、最初から最後までテンションを落とすことなく、混沌とした時代をサヴァイヴするグロリアとクリスチャンの物語を展開。経済危機や環境破壊といった深刻な問題に真っ向から切り込んでいるだけに辛らつな表現が多いが、一方で"希望を失ったわけじゃない、救いがないわけじゃない"というメッセージも印象的だ。変わりゆくアメリカの中で、自ら光を掴みとること…彼らがもっとも言いたかったのはこの部分なのかもしれない。
 従来のポップ・センスを発揮しつつも、より強固なパンク・スピリッツを提示しているこの『21世紀のブレイクダウン』。世界中のキッズたちが待ちに待った1枚であるとともに、パンク・シーンにおける新たな名盤として最大級の賛美を得ることだろう。

Text by 池 佐和子

グリーン・デイをさらに楽しむための6作品

『ドゥーキー』
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ワーナーミュージック・ジャパン
発売中
CD
WPCR-13268
¥2,300(税込)

2枚のインディーズ盤を経てリリースされたメジャー・デビュー・アルバム、通算3枚目(1994年作品)。1曲1曲が非常に短く勢いのある今作でいきなり世界的へその名を轟かせた。ライヴでの定番曲も多数収録されている。

『インソムニアック』
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ワーナーミュージック・ジャパン
発売中
CD
WPCR-1797
¥1,785(税込)

今作のリリース直後に待望の来日を果たすが、前作の成功は予想以上にバンドを疲弊させ、アルバムの内容的にはかなりシビア。「スタック・ウィズ・ミー」など名曲が多数収録され、最高のビート・ポップがここに。1998年作品。

『ウォーニング』
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ワーナーミュージック・ジャパン
発売中
CD
WPCR-10850
¥2,520(税込)

デビュー当時のパンキッシュなサウンドは影を潜め、ポップ・バンドのような聴き心地へと変貌した2000年発売の6thアルバム。テンポを抑えたことで、ビリーのヴォーカルとメロディ・センスがいっそう引き立つ好盤。

『インターナショナル・スーパーヒッツ!』
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ワーナーミュージック・ジャパン
発売中
CD
WPCR-13499
¥1,800(税込)

メジャー・デビュー作『ドゥーキー』から『ウォーニング』までに収録のヒット曲を中心に、1995年にリリースされたサウンドトラック『アンガス』収録の軽快なロック・チューンも収めた初のベスト・アルバム。まさにポップなパンクの真骨頂!
※ニュー・アルバム発売記念:初回生産限定ミッドプライス盤

『アメリカン・イディオット』
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ワーナーミュージック・ジャパン
発売中
CD
WPCR-13498
¥1,800(税込)

9.11の影響が作品に反映された7thアルバム。『ウォーニング』での振り切れたポップ指向が再びパンクへと返り、大きな成功を収める。セイント・ジミーという少年を主人公として、不安、後悔、葛藤を描くなどコンセプチュアルな一面も。2004年作品。

『ブレット・イン・ア・バイブル』
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ワーナーミュージック・ジャパン
発売中
CD+DVD
WPZR-30112〜3
¥3,280(税込)

2日間で約13万人を動員したイングランドでのライヴの模様を収録したCDとDVD。曲間にはインタヴューやステージ裏の模様が収められ、ドキュメンタリー映像のような仕上がりになっている。

『21世紀のブレイクダウン』
グリーン・デイ-J.jpg
ワーナーミュージック・ジャパン
発売中
CD
WPCR-13377
¥2,580(税込)
『アメリカン・イディオット』以来、約5年ぶりとなるオリジナル・アルバム。2人の若者を主人公にした3部構成からなるロック・オペラを展開。ニルヴァーナらを手掛けてきたブッチ・ヴィグがプロデュースを担当。日本盤ボーナス・トラック1曲収録。

【グリーン・デイ メーカーサイト】http://wmg.jp/greenday/

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