ARTIST PICK UP
0 SOUL 7
アーティスト名を冠する作品…それは単純明快でありながら、
込められた自信は∞。いつもその瞬間が、この作品が最高傑作。
0 SOUL 7が放つニュー・アルバム『zero soul seven V』。
(初出『Groovin'』2009年6月25日号)
0 SOUL 7(ゼロ・ソウル・セブン)の何が凄いって、楽曲を作り出す"メロディ" "リズム" "ヴォーカル"、この音楽に不可欠な要素が絶妙なバランスであること。ライヴでの一体感には必須のシンガロン級のメロディ、鋭く刻みながらも心地よく体を揺らすビート、そして今流行りの男性R&Bシンガーにも劣らない澄んだソウルフルなヴォーカル、HIP HOPには鉄板のパンチの効いた低音RAP。まるで日記のような、手紙のような、喜怒哀楽の心情を丁寧に綴ったリリックにも共感、そんな心からのメッセージをコーラス・グループのような絶品のハモリが紡ぐともなれば申し分無いというもの。自分らの持つ"素材"を生かす的確な表現は経験を重ねさらに進化、この無二の個性は数いるHIP HOPグループの中でも明らかに抜きん出た才能を光らせている。
そして前作のフル・アルバムから僅か半年で届けられたニュー・アルバム『zero soul seven V』。彼らの音楽に対する情熱を、夢を追い続けることの現実を赤裸々に歌うことで自らを奮い立たせ同志にもエールを捧げる、アルバムの幕開けに相応しい軽快なビート・ナンバー「Get Along」、社会にもまれても変わらない友情に感謝&激励「お前のままに」、インディーズ時代からの盟友シュビドゥバをフィーチャーした「Ride On」は、現場仕込みの当時を彷彿とさせるフロア仕様のタイトなビートが超クール、空虚な心に希望を歌う「My Fault」、メンバーのオフモードな会話が聴けちゃう!?インスト曲「skit L→R」、親愛なる人へ感謝を届ける「Home」、そしてメンバーの結婚を心から祝福する感動ナンバー「ウェディング」と、彼らの生きざまそのものを表現した全力勝負の全7曲は、シングル未収録とは驚きのどれも存在感を放つ強力ナンバーばかり。軽やかなリズムが爽やかなサウンドを誘い、Sun-Highのハイトーン・ヴォイスも涼し気で、夏に向けて気分も高揚する1枚だ。
そんな彼らは7/19に静岡・静波海岸で行われる、すみや/K-MIX主催のイヴェント「BEAT AREA in SHIZUNAMI BEACH '09」への出演が決定している。海辺でのライヴともなればゼロ・ソウル・グルーヴが爆発するのは必至、ぜひとも足を運んで彼らのリアルを体感してもらいたい。
Text by 浜田幸子(編集部)
『zero soul seven V』
インペリアルレコード
発売中
CD
TECI-1255
¥1,890(税込)
前作から僅か半年で届けられたニュー・アルバム。キャッチーなトラックは大前提、そこにはノリのよいリズム、心に染み込む高らかなヴォーカルと、3人の才能が惜しみ無くかつ絶妙に表現されています。当然、今作も最高傑作!
【0 SOUL 7 Official site「ゼロソウルウェブ」】http://www.0soul7.com/0_SOUL_7_Official_site.html