ザ・ローリング・ストーンズ of Groovin2009

ARTIST PICK UP

ザ・ローリング・ストーンズベロマーク-J.jpg

「ラスト・ワルツ」を踊る気なんて、さらさらないロックン・ロール・バンド!
N.Y.ビーコンシアターでのアット・ホームでありながらも緊張感溢れるLIVEが映像化。
伝説の一夜がここに…『シャイン・ア・ライト』、待望のリリース!

©2007 by SHINE A LIGHT, LLC and GRAND ENTERTAINMENT(ROW)LLC. All rights reserved.
(初出『Groovin'』2009年6月25日号)

ストーンズ-A.jpgシャイン・ア・ライトーロゴ.jpg
 新宿駅東口に「昭和館」という仁侠映画専門の映画館があった。一端の映画小僧であった僕は、当時よくこの劇場に通った。現在のシネコンからすればお世辞にもキレイとは言い難いが、「もろそっち系」の人や「あっち系」の人がいっぱいいる大変ステキな場所であった。今思うに、ここに通ったのは映画を「観る」為ではなかったと思う。では何をしに行ったのか?それは「健さん」に、「文太」に、逢いに行っていたのである。映画館の暗闇から新宿の町に放り出される頃には、格と素質が明らかに違っているにも拘わらず、肩で風切って歩く若僧であった。若気の至りと言ってしまえばそれまでだが。
 さて、ストーンズである。気付いてみたら来日が当たり前のイヴェントとして定着し、いつでも見られる(これが凄い事だ!)といった感もする現役最高齢バンド。当然彼らが来日する度に参勤交代よろしく馳せ参じている。僕のやっている事は当時からほとんど進歩していない。ミックに、キースに、チャーリーに、ロニーに、逢いに行くのである。例え伝統芸能と言われようが、凄いものは凄い。初来日のあの「ライターの海」に感動し、大阪でのキースのブチ切れにハラハラし、念願の武道館を経て、センター・ステージ最前列で観たまさに「生ストーンズ」などなど。まぁ、いろんな体験をそれなりの上納金を払ってさせてもらったのであるが、まだ観ていないものがある。それがこの『シャイン・ア・ライト』でやったことである。
 前々回の「リックス・ツアー」から従来のスタジアム・ショーだけでなく、会場規模を1万人規模に抑えたアリーナ、更に3,000人以下のシアターと、同一地方の公演で違った規模やパターンでツアーをし始めたのである。これは僕のようなファンからすれば正に願ったり叶ったり、より近くで彼らとの時間を過ごせるのである。大歓迎だ。だが、実際のところ、日本ではアリーナ規模での公演が精一杯である。過去のこのパターンのLIVE(武道館、横アリ、さいたま)でのファンの熱気は尋常でなく、本人達のノリも全然違う異質のものになって正に素晴らしい出来であった。それを思えば、更に小さな会場でのLIVEは現実的に日本では不可能である。事実、アメリカでもシアター公演のチケットは高騰し、もの凄い競争率、混乱を巻き起こし、「ビガーバン・ツアー」ではほとんど行われなくなってしまった。そんな脅威の、伝説のLIVEがこのDVDで体験できるのだ。当然劇場で観たが、とにかく凄い。次はDVDだ、そしていつかは…!

Text by 青野克己

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スタジオ・アルバム13タイトルが再リリース!

Text by 石間俊弘/小宮山 功/松浦正徳/小林成治/阿部太郎


ベロマーク-J.jpg『シャイン・ア・ライト』のリリースが待たれる中、ベロ・マークで知られるローリング・ストーンズ・レーベルのオリジナル・アルバムが、6/24に8タイトル、7/15に5タイトルが2009年最新リマスター、高音質SHM-CDで再リリースされます(初回生産限定)。ここでは「我が青春にストーンズ有り」という、すみやスタッフによるコメントで再発13作品をご紹介致します!

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『スティッキー・フィンガーズ』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91480
¥2,500(税込)


「ブラウン・シュガー」は少しギターを覚えてきた時に、コピーしたくてかなり練習しました。もちろん、キースのパートです。アルバム全体的には、アメリカ南部の泥臭い感じがかっこいい、これぞストーンズ!っていう内容になっています。(松浦)

TRS-J-山羊の頭のスープ.jpg
『山羊の頭のスープ』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91481
¥2,500(税込)


僕が大学時代にバイトしていた本屋の女性店長が、唯一好きだと言っていたストーンズのアルバムです。キース色は薄く、ミディアムやスローな曲が多く、2人のミックが頑張って作ったような感じがします。有名な「悲しみのアンジー」が収録されています。(松浦)

TRS-J-イッツ・オンリーR&R.jpg
『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91482
¥2,500(税込)


アップ・テンポなR&Rナンバーが中心の、ストーンズらしさに溢れた1枚。最後の参加となったミック・テイラーの、全編で聴ける流麗なギター・プレイが印象的。同時に代表曲「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」はジャガーとロン・ウッドの共作、と正にバンドの大きな変革期を映し出したアルバム。(石間)

TRS-J-イッツ・オンリーR&R.jpg『イッツ・オンリー・ロックン・ロール』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91482
¥2,500(税込)


アップ・テンポなR&Rナンバーが中心の、ストーンズらしさに溢れた1枚。最後の参加となったミック・テイラーの、全編で聴ける流麗なギター・プレイが印象的。同時に代表曲「イッツ・オンリー・ロックン・ロール」はジャガーとロン・ウッドの共作、と正にバンドの大きな変革期を映し出したアルバム。(石間)

TRS-J-ブラック&ブルー.jpg『ブラック・アンド・ブルー』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91483
¥2,500(税込)


しばらく推し進めていた黒人音楽の追求を一気に完成の域まで高めた異色作兼大傑作。ファンク、レゲエ、スウィート・ソウル…、ストーンズが演ると"ブルー・アイド・ソウル"ではなく"ブラック・アンド・ブルー(青アザ)"になるのです。本作からロン・ウッドが正式加入。ゲストのビリー・プレストンも大活躍。(石間)

TRS-J-女たち.jpg『女たち』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91484
¥2,500(税込)


いけないお薬で捕まったキースが保釈中にレコーディング?ジャケに勝手に実在の人(女装!)を載せて訴訟になったりと、何かと話題の多かったアルバム。ディスコ・ミュージックにケンカを売った「ミス・ユー」、キースらしい「リスペクタブル」と内容もいいけど、ジャケが秀逸。"ジャケ買い"で!(小宮山)

TRS-J-エモーショナルレスキュー.jpg『エモーショナル・レスキュー』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91485
¥2,500(税込)


1980年にリリースされ、レゲエやダブへのアプローチを軸に前作に引き続いてヒット。レコード購入時オマケについてたポスターを貼っていた方も多いか否かはさておき、「ダンス」にはかなりのインパクトを感じ異常に興奮!ラストを飾るキース節炸裂の「オール・アバウト・ユー」で締めくくる。(小林)

TRS-J-エモーショナルレスキュー.jpg『エモーショナル・レスキュー』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91485
¥2,500(税込)


1980年にリリースされ、レゲエやダブへのアプローチを軸に前作に引き続いてヒット。レコード購入時オマケについてたポスターを貼っていた方も多いか否かはさておき、「ダンス」にはかなりのインパクトを感じ異常に興奮!ラストを飾るキース節炸裂の「オール・アバウト・ユー」で締めくくる。(小林)

TRS-J-刺青の男.jpg
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91486
¥2,500(税込)


"ジャケ買い"のおすすめ!このジャケットを手にしながら、CDに針を落とす(針はいけません)すると…いきなりあのリフが始まる!そう「スタート・ミー・アップ」だ!アウト・テイクスの中から作ったアルバムとは思えない名曲揃い。ジャケがよければ音もよし。(小宮山)

TRS-J-アンダーカヴァー.jpg『アンダーカヴァー』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91487
¥2,500(税込)


MTV世代の到来とともに『アンダーカヴァー』は1980年代になって初のスタジオ新録音曲によるアルバムとなるが、世間的評価は様々である。ストーンズの魅力でもある、ルーズさと猥雑さを混ぜ合わせた「ちょいワル親父たちのパーティ・ロック」といった雰囲気が表現されている1枚。(小林)

TRS-J-ダーティ・ワーク.jpg『ダーティ・ワーク』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91488
¥2,500(税込)


1986年作品。当時ミックとキースの不仲が囁かれる中リリースされ、「最後の作品になるのでは」とファンをやきもきさせた。内容もキース主導にレコーディングが行われ、キース派には名曲「スリープ・トゥナイト」と共に思い出の1枚。ラストのイアン・スチュアートのピアノ・ソロに涙。(阿部)

TRS-J-スティール・ホイールズ.jpg『スティール・ホイールズ』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91489
¥2,500(税込)


解散説の流れる中、突然発売されたこのアルバムをひっさげ、ストーンズはワールド・ツアーを敢行。あろうことか初来日(!)まで果たしたのでした。M-1「サッド・サッド・サッド」からストーンズ節全開!「Steel Wheels」を駆る彼らは「Still Rolling」だと世界に知らしめた、邂逅の1枚。(小宮山)

TRS-J-ヴードゥーラウンジ.jpg『ヴードゥー・ラウンジ』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91490
¥2,500(税込)


1994年、ビル・ワイマン脱退後の初のアルバム。『スティール・ホイールズ』のサウンドから一変し、ブルースをストーンズ流に解釈した泥臭さ溢れる1枚。『スティール〜』のカチッとした音よりもルーズな本作に喜んだファンも多い。ミックとキースがハモる「スイートハーツ・トゥゲザー 」が素敵!(阿部)

TRS-J-ブリッジズ・トゥ・バビロ.jpg『ブリッジズ・トゥ・バビロン』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91491
¥2,500(税込)


最新型ストーンズを堪能できる1997年作品。新しいサウンドを取り入れつつもストーンズ節は全開、1曲目から飛ばしてます!「ダスト・ブラザーズ参加?」と首をかしげる方にもお勧め。キースのヴォーカル・ナンバーは3曲(レゲエ・ナンバーとラストに素晴らしいバラードを2連発、涙!)。(阿部)

TRS-J-ア・ビガー・バン.jpg『ア・ビガー・バン』
ユニバーサル インターナショナル
発売中
CD
UICY-91492
¥2,500(税込)


2005年発売、現時点で最新のスタジオ録音盤。全英2位、全米3位を記録し同名のツアーも大成功。その内容も素晴らしく全16曲捨て曲なし。70年代の作品に匹敵する出来との声も。この1枚からストーンズを聴き始めるのもあり!日本盤はCCCDでの発売だけで不評だっただけにうれしい再発です。(阿部)

『ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト』
シャイン・ア・ライト-J.jpg
東北新社
発売中
DVD
[デラックス版]
GNBF-7545
¥4,935(税込)
[コレクターズBOX]2枚組
GNBF-7546
¥9,240(税込)
全編見所だがキースがチャーリーのバスドラを「俺だけの眺め」っていうシーンが最高!あとキースがギター無しでシンガー・デビューの「ユー・ガッタ・シルバー」も!! もちろんミックもかっこいいよ!デラックス版は初回のみアウターケース仕様。完全限定のコレクターズBOXは、特典ディスク、Tシャツ、解説書封入。2形態共に[Blu-ray]版も同時発売。

【ローリング・ストーンズ メーカーサイト】http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/rolling_stones/

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