アンドリューW. K. of Groovin2009

ARTIST PICK UP

アンドリューW. K.

兄貴、行きま〜す!大の日本通、アンドリューW. K.がなんとサンライズ公認、
ガンダム30周年企画オフィシャル・英語カヴァー・アルバムをリリース!
これは、いいものだっ!

(初出『Groovin'』2009年8月25日号)

アンドリューW.K.jpg 今年生誕30周年を迎えた日本アニメ界の金字塔『機動戦士ガンダム』。その生誕を祝い、博覧会や音楽祭が催され、名古屋にはシャアザクが、お台場には本プロジェクトの目玉である全長18mという実物大のガンダムが登場し、潮風公園には昼夜を問わず大勢のファンが足を運んだ。さらにこの冬には宇宙世紀を舞台にした新しいガンダムがスタートするなど、ガンダムを取り巻く環境は日を追うごとにヒート・アップしている。
 各地で盛り上がりを見せるこれら一大プロジェクトの一環として発売されるのが、この『ガンダム・ロック』である。歌うは当世一代の熱血パーティー野郎、アンドリューW.K.。前人未到の「24時間サイン・マラソン」に挑戦したり、ライヴ前に足を骨折しても車椅子に乗ってステージに登場し、いつもと変わらぬパフォーマンスを披露したりと、その破天荒なパフォーマンスでロック・シーンの注目を浴び続けてきた彼は、ここ日本でも「兄貴」の愛称で親しまれている。近年もJ-POPカヴァー・アルバムを発表し、GReeeeNの「キセキ」を歌ったり、鼠先輩と"ぽっぽ"するなど大の日本通でもある彼の次なる挑戦が、「ファースト・ガンダム」。
 かつてリッチー・コッツェンが制作したガンダム作品のカヴァーCDがあったが、本作はそれとは比べ物にならないほどの「ガンダム愛」に包まれた作品になっている。「ファースト」の楽曲に特化しているにもかかわらず、16トラックも収録している異常なまでのコアな選曲。「翔べ!ガンダム」「永遠にアムロ」はもちろん、ガンダム・ミュージック屈指の名曲「哀 戦士」「めぐりあい」をはじめとする劇場版3部作の楽曲など、代表曲を完全網羅。ロック・アレンジされているものの、原曲に忠実なサウンドや、世界観を損なうことのない歌詞にニヤリとすることは間違いない。しかし、ここからがスゴイ。ガンダム屈指の"トホホ曲"「シャアが来る」や、戦闘中のあのBGM、アイキャッチなど、「ガンダム心がわかるガンダム・マニア」を豪語する兄貴ならではのマニアックなチョイス。極めつけは永井一郎氏でおなじみの「オープニング・ナレーション」や劇場版第1部のクライマックスである、ギレン・ザビによる「ガルマ追悼演説」までも英語で完全カヴァー。ガンダム芸人も真っ青の常軌を逸した愛情を感じ取れる、力の入ったなりきり演説が楽しめる。かつてここまで「ガンダム愛」を体現したアーティストが存在しただろうか?これならサンライズが公認することも容易にうなずける。30年の時を経て、今もなお愛され続けるガンダムの勢いに乗って一直線に進む「兄貴」からまだまだ目が離せない!
 今月のワンポイント英会話。
 「Because he was a spoiled brat.」(坊やだからさ…。)

Text by 矢部信之

『ガンダム・ロック』
アンドリュー-J.jpg
ユニバーサル ミュージック
9月9日発売
CD
UICZ-1326
¥2,500(税込)
熱血パーティー野郎、アンドリューW.K.が「機動戦士ガンダム」生誕30周年記念の公式カヴァー・アルバムをリリース!「哀 戦士」「めぐりあい」をはじめとするメジャー曲から、マニアもニヤリのマイナー・ソング、さらにギレンの演説までもを網羅した熱血カヴァー・アルバム!

【アンドリュー W.K. メーカーサイト】http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/andrew/

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