#124 山口リサ of SPECIAL INTERVIEW

SPECIAL INTERVIEW

山口リサ

静岡のクラブ・シーンを牽引するシンガー、山口リサが1年ぶりにアルバムをリリース。強くてクールなストリートの音と、花や風をモチーフにした季節を感じる優しい音、その両方が"山口リサ"というフィルターを通して描かれる。より自分らしい音を明確に掴み始めた最新アルバム『Explosions』のインタヴュー!

(初出『Groovin'』2010年1月25日号)

山口リサ-A.jpgーー:1年ぶりのアルバムですね。前作ができた頃にはすでに今作のイメージがあったのですか?
山口リサ:12月に『Crystal Lights』を出して、1月には今作のプリプロを始めていたので、正確には制作期間は10ヶ月ぐらいです。でも気持ち的には1年ずっと制作しているっていう気持ちでやりました。今年に入ってからずっと作ってきたアルバムなので、特にアルバムに向けてっていうより1曲1曲入魂で大切に作ってきて、できあがってみたら濃いアルバムになっていましたね。時間をかけて作ったアルバムなので当然と言えば当然なんですけど、すごく重みを感じていますし、それ以上に自分にとって自信になったアルバムです。
ーー:作り手として十分な時間があっての制作はいかがでしたか?
山口:前まではアルバム制作期間が半年っていうのもあったんですけど、そうすると半年空いた後に1曲目を作るっていう作業が毎回不安だったんですね。あれ?どうやって曲を作ったっけ?って。半年制作、半年ライヴってやっていると作っていない間に曲作りの感覚を失っちゃうのが怖くて。だから今回はコンスタントに作っていきたい、ライヴをやりながら常に曲を作っていきたいですって自分からお願いをしました。でも自分で言っておいて、すごい大変だったんですけど(笑)。その結果の良いアルバムだと思います。
ーー:「Sunshine」時の取材では「普段、クラブに行かない人にも聴いてもらえる曲を作りたい」とおっしゃっていましたが、それは今回のアルバムにも引き継がれていますか?
山口:「Sunshine」と「ROYAL ROSE feat. AK-69」はダブルAサイドでリリースしたのですが、それが意外と反響が大きかったんです。「ROYAL ROSE」はメロディもコーラス・ワークも自分が考えて作った、シーンに根付いた音と言うか、今までにクラブで活動してきた音を表した曲で、「Sunshine」とは正反対の曲です。その「ROYAL ROSE」っていうクラブ・シーンの音が一般的に受け入れられたってことがすごく嬉しかったですし、もっとこういう音をやって良いんだ、自分がカッコいいと思った音を素直に出して良いんだっていう自信に繋がりましたね。
ーー:クラブ・シーンの音に対して何か線引きがなくなったような…?
山口:これからの日本の音楽シーンはもしかしたら今のクラブ・シーンでカッコいいとされている曲がどんどんメイン・ストリームになっていくのかなっていう予感がしたんです。そこはこれからの自分の武器として打ち出していきたいと思っています。
ーー:アルバムの中で最もカッコいいと思ったナンバーは「BLACK BUTTERFLY」です。トラック・メイキングはNATOさん、ラッパーに"E"qualさん、YOUNG DAISさんが参加されていますが…。
山口:NATOくんは2年ぐらい前にWRECK SQUADの曲でフィーチャリングで参加させてもらって、その時に仲良くなったんです。いつか自分の曲でもお願いしたいと思っていたんですが、プライヴェートで連絡を取り合うなかで、こういう感じのトラックがほしいんだけどできる?みたいな感じて、曲を送ってもらったりしていて…。
ーー:すでに曲のイメージがリサさんの頭の中にあったんですね。
山口:エイメリーとかジェイ・Zみたいな生音っぽいトラックで疾走感がある感じをやりたくて発注しました。何曲か作ってもらって、この曲ができた時すごくカッコよくて!その時ちょうど周りでいろんな人がいろんなことを言ってきていて、でも結局は自分がしっかりしていれば関係ないし、自分を信じるしかないなと思っていた時で、それが曲のテーマです。それを象徴できるものをと考えた時に、歌詞にあるような"何物にも染まらない黒"がカッコいい言葉だし、そういう風にありたいなって。で、その"黒"から、"E"qualさんのとらわれない感じがイメージに近くてお願いしました。YOUNG DAISくんとは、North Coast Bad Boyzが開催しているイヴェント「G★SPA PARADISE」に2年連続で出させてもらっていて、改めてライヴが終わった後にお酒を飲みながら話ができたんです。それで1曲やりたいね、なんて言っていて。タイミングを見てだなと思ったんですけど、この曲のトラックとテーマが決まった時に、"E"qualさんとDAISくんを一緒に入れたら、カッコいいしお洒落だし良いじゃん!と思ったんです。
ーー:今回のアルバムはリサさんのこれまでの人脈が集まったようなアルバムでもあるんでしょうか。
山口:そうですね。全然絡みのないアーティストさんとはできないというか…。ある程度は自分のことを知ってくれていて、ライヴで一緒にやったりとか繋がりがないと、良いもはできないかなと思う部分はありますね。 

(2009年12月14日/ビクターエンタテインメントにて)
インタヴュー&構成:秦 理絵(編集部)

『Explosions』
山口リサ.jpg

ビクターエンタテインメント
発売中
CD
VICL-63531
¥2,940(税込)
plusGROUND移籍、第1弾アルバム!タイトル『Explosions』(=爆発)が表すとおり、感情のピークを切り取ったような楽曲を多く収録。今まで以上に多くのクリエーターを迎えて"新しい血"が流れたという全15曲、シングル「Sunshine」「ROYAL ROSE feat.AK-69」を含む様々な山口リサを楽しめる内容に仕上がった。

【山口リサ オフィシャルサイト】http://www.lisayamaguchi.com/newsite/

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