#114 鶴 of SPECIAL INTERVIEW

SPECIAL INTERVIEW

メジャー・デビューから1年。鶴がいよいよ待望のメジャー1枚目となるアルバムをリリースする。昨年の鶴はもちろん初期の名曲から最新のナンバーまで、その魅力をたっぷりと詰め込んだ『情熱CD』についてインタヴュー。その日もアフロにキモシャツ(鶴が命名)という70'sファッションに身を包んだ3人が、アルバムへの想いを丁寧に語ってくれた。

(初出『Groovin'』2009年3月25日号)

鶴-A.jpgーー:『情熱CD』には去年リリースされた4枚のシングルが入ってますね。
秋野 温:まず、これまでにリリースしてきたシングル4曲は入れましょうってことになる。でもシングルをリリースした時に、カップリング曲にも自分たちが良いと思う曲をガンガンつっこんでいたので、本当はそれを全部アルバムに入れたいぐらいだったんですよ。でも、それだけでアルバムができちゃう。シングル(のカップリング曲)から1曲はずれてるんですけど、それは忍びなかったですね。
神田雄一朗:アルバムでしか聴けないっていう部分もほしいなと思ったので。そこの兼ね合いをけっこう考えましたね。
ーー:シングル曲がそれぞれ個性的でしたね。
秋野:いろんなことを、昔からやってるバンドだと思うんですよね。だから別にジャンルとかは気にしてない。あえて、どんな感じのバンドかと言われれば、"歌ものロック・バンド"というか。やっぱり人に響くものは歌だったり、言葉だったり、メロディだったりっていうところを信じてやってるので。
ーー:『情熱CD』というタイトルは、どうやって決めたんですか?
秋野:インディーズ盤から同じジャケットの絵柄を使っていて、黄色、青ときて、デザインを同じにしたかったんで、じゃあ色は変えようって。例えば、赤だったら何?「情熱」って良いんじゃないの?そういうところから探りはじめて。
笠井快樹:無意識に多分、最近の自分たちの好みとか、最近自分たちに足りないものだったりとか、考えてるなかで、このタイトルを考えた時に『情熱CD』、赤っていうのが出てきて。今の自分たちと無意識に繋がっているというか。後で自分で気づく感じなんです。
ーー:1曲目の「熱量」は『情熱CD』というタイトルに近い感じがしますね。
秋野:比較的、鶴は「きみ」が出てくる曲が多いじゃないですか。でも例えば「不健康ミュージック」っていうのも、自分の内面から出るものを歌にする、ちょこちょこあるうちのひとつなんですけども。「熱量」は自分でも書いてびっくりするぐらい、あぁ、俺、こんなこと考えてるんだって思いました。カロリーからきてるんですよ、あくまできっかけですけども。世の中はカロリー・オフ、カロリー・オフばっかり言ってて。テレビをボーっと見てても、カロリー・オフの食べ物は多いのに、カロリー・オンって言葉は聞かないなぁって。そういえば食べ物も足りないけど、世の中的にも最近、無駄をどんどん削ぎ落としていく作業が、もしかしたら美味しい部分も削ぎ落としてるんじゃないの?っていう風に、ちょっと思ったんで。だから、たまにはオンにしようじゃないかと。
ーー:今作には初期の曲も入ってますね。「サヨナラ」とか。
神田:鶴、最古の曲です。初めてできた曲と言ってもよいぐらいの。
秋野:これは、もともとバンドver.で最初のアルバムに入っていたんです。1枚目の『素敵CD』に。今回はアコースティックver.です。
ーー:この「サヨナラ」から4thシングル「桜」へつながる曲順が素敵ですね。
秋野:あぁ、思うつぼです。そういう流れが、自分たちが1番気持ち良いと思って。
笠井:そのつぼに俺らも入ってる(笑)。
ーー:そしてラストは「愛しのハニー」。
秋野:バンドのテーマと言ってもよいですね、テーマ・ソング。楽しければそれで良い。
笠井:これも初期からの曲。「サヨナラ」とほぼ同時期です。
秋野:初めてやった時からある曲だよね。アンコールに出てきたり。美味しいところで出てくる。アルバムの、この居場所は本当にすぐに決まりました。「桜」でしんみり終わりたくなかったんです。やっぱり最終的には楽しく、ハッピー・エンドを迎えたいタイプの人間なんで、ライヴもしんみり終わることはないですし。
ーー:最後に『Groovin'』読者に一言お願いします。
秋野:カロリー足りてますか(笑)?今年の鶴は、"自然な初期衝動"みたいな感覚でライヴをやっていきたいと思いますので、ぜひライヴを見に来てください。ライヴを見てから好きか嫌いか決めていただきたいな、と。よろしくお願いします。
笠井:かなり自信のもてるアルバムができましたので、必ずや聴いてほしいと思っています。これで予習をしつつ、ライヴに足を運んでいただけたらと思います。
神田:このアルバムは初回限定盤にシングル4枚のPVが入ったDVDが付くんです。DVDを出すと鶴は毎度、(ライヴ映像に)副音声を入れてて。今回はPVに対する副音声が入ってるんです。それを見ていただけると、ちょっと鶴の人間性が分かってもらえると思いますね。鶴の人間性が分かったうえで、ライヴなり、この『情熱CD』を聴いてもらえると、ちょっと違った感じで聴けるかなぁと思うので。そこまで含めて愛していただきたいな。

(2009年2月24日/ワーナーミュージックにて)
インタヴュー&構成:秦 理絵(編集部)

『情熱CD』
鶴-J.jpg


ワーナーミュージック・ジャパン
4月8日発売
CD
WPCL-10666
¥3,150(税込)
昨年メジャー・デビューを果たし、4枚のシングルをリリースした鶴、待望のアルバムが完成。「恋のゴング」「夏の魔物」から最新シングル「桜」まで収録した全12曲。

【鶴 official web☆site】http://afrock.jp/

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