#88 Salyu of SPECIAL INTERVIEW

SPECIAL INTERVIEW

Salyu

 Bank Band with Salyuによる楽曲「to U」や、映画『地下鉄(メトロ)に乗って』主題歌の「プラットホーム」等々、2006年に圧倒的歌声で多くの感動を持たらしたSalyuによる、待望の2nd ALBUM完成!! 圧倒的な美声に加え、人間らしい逞しさを感じられる今作は、血の通った鼓動が鳴り響くような1枚。新たな魅力のぎっしり詰まった最高傑作を作り終えた御本人に、インタヴューさせて頂きました。

(初出『Groovin'』2007年1月25日号)

Salyu-A.jpgーー:今作『TERMINAL』は、まるで生き物のような温もりのあるアルバムだと思いました。Salyuさんは、どんな作品になったと思いますか?
Salyu:アルバムは2006年に出来上がったんですけども、2006年は凄く充実していた年だったんですね。アコースティック・ツアーをやったり、ap bank fes'06に出たり、コラボレーション等を経て良い作品を発表出来たり色んな事に挑戦して、それらを表現出来た作品になったと思います。
ーー:作り始める段階で、何かコンセプトはありましたか?
Salyu:はっきりとしたテーマはなかったのですが、ポップなものにしていこうというようなスローガンはありました。アルバムを通して歌をしっかりと届けたいっていうのと、歌い手Salyuっていう人間の存在感だとか熱っていうものをしっかりと映していきたいって感じていました。
ーー:来年にはホールツアーが控えていらっしゃいますが、披露するのが楽しみな曲はありますか?
Salyu:ほとんどの曲をデザインするにあたって、ライヴのイメージ作りっていうのをしていったんですけど、特にそれが出来たのって8曲目の「I BELIEVE」という曲ですね。ツアーで、その日のピークに成り得る曲だと思うし、ライヴでどう映えるのか楽しみです。
ーー:今作では、一青 窈さんが作詞を6曲担当されていますが、何か変化はありましたか?
Salyu:一青 窈さんとの出会いによって、幅が広がったっていうのは感じますね。誰もが多分、読んで独特な世界観だとは感じると思うんだけれども、歌ってみると更にその深みを知るというか、言葉自体が持つ生命力みたいなものとか、歌いながら色々な影響を受けたと思います。
ーー:13曲目「to U」では、Mr.Childrenの櫻井さんが書いた詞を歌ってらっしゃいますね。
Salyu:「to U」っていう歌は物語っていうよりは、人間に向き合っているというメッセージが込められていて、1回1回考えさせられる歌でした。現実として人間に向き合って歌う、ちょっと他の曲とは違う向き合い方をしました。
ーー:タイトル『TERMINAL』という言葉にはどんな思いを込めましたか?
Salyu:まず、タイトルを『TERMINAL』にしようとプロデューサーから発案があって、それを聞いてすぐに良いなと思いました。響きがポップで、加えて1stアルバム『landmark』と共通していることですけども、響きも字面もちょっと硬派なイメージで男っぽい響きが、小林武史さんとSalyuのコラボレーションに合ってるなって思ったし、物語を感じさせる言葉でアルバムに相応しいって思いました。
ーー:録る上で1番大変な曲はありましたか?
Salyu:それぞれに大変な面もあったんですけど、1番大変だったのは7曲目の「Apple Pie」だと思います。これも一青 窈さん作詞の曲で、一青 窈さんは今回書いた作品の中で1番気に入ってるって言ってました。これだけ高いエネルギーを持った音楽を表現するには、どうしたらよいのか凄く考えた曲ですね。
ーー:最後に、アルバムが完成されてどんなお気持ちですか?
Salyu:『TERMINAL』はきっと、10年後に聴いても今と同じような響きで鳴ってくれる名盤だと思うし、作り終えてずっと模索してきたSalyuらしさが見えてきたような気がします。納得のいくアルバムが出来て、今後の活動も本当に楽しみです。

(2006年12月19日 東京・麻布十番にて)
インタヴュー&構成:星野あや

『TERMINAL』
Salyu-J.jpg



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CD
TFCC-86213
¥3,059(税込)

Bank Band with Salyuによる「to U」Salyu ver.や、映画『地下鉄(メトロ)に乗って』主題歌「プラットホーム」、チョーヤ"ウメッシュ"CMソング「Tower」等のシングル曲を含む、Salyuの圧倒的歌唱力に驚愕の1枚! 初回盤のみオリジナル・ステッカー封入、特殊パッケージ仕様。

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