#5 Orienta of SPECIAL INTERVIEW

SPECIAL INTERVIEW

Orienta

Orientaという名の船に乗って、世界中を旅するような無国籍なサウンド。
独自の世界観を持つシンガー・ソングライターOrientaの魅力にせまる、スペシャル・インタビュー。
飾らない姿勢のなかにミュージシャンとしての個性が光るOrientaの目指す音楽とは?

(初出『Groovin'』2000年2月25日号)

Orienta-A.jpgーー:今回のアルバム『Little Flame』は、朝の光にぴったり合うアルバムですね。2枚目のアルバムですが、前作と比べてどうでしたか?
Orienta:前作はそれまでに自分が持っていたものをポンポンと出してみたんですが、今回はライヴとかも経験して、自分以外の人の影響も受けてその上で作りました。あと、自分の中では(曲作りに)集中する時期が短かったので、すごく凝縮できたというか、自分の中の物を絞り出したというか、そんな印象が残っています。
ーー:楽曲はすんなり作れましたか?
Orienta:いいえ(笑)。いつもそうなんですが、すんなりと作れることってないんです。試行錯誤しながら、1曲1曲新しいことや自分のやったことのないことにトライしてみたかったんです。で、アレンジの段階では色々な音を詰め込んだりしましたが、最終的に出来上がったものはシンプルなものにして、それが良かったと思っています。
ーー:12曲入っていますが、この中で一番苦労した曲は?
Orienta:どれも苦労しましたね。強いて言えば5曲目の「sob her heart out」は、一番新しいものにチャレンジした曲です。
ーー:でも聴いていると、そんな感じがしないところが良いですね。ところで2曲目の「Luck」ではDavid T. Walker(ジャズ界の大物ギタリスト)が参加していますが...。
Orienta:急に決まったんです。実は私も彼がどんなにすごい人かということを全然知らなくて(笑)。私の音に合うのか?とかプロデューサーとも話してたんですけど、いざスタジオに入ったら、自分が思うようなフレーズをいきなり出してくれて、びっくりしました。一音楽ファンとしても、すごくいい経験でした。
ーー:また内容もヴァラエティにも富んでいて、曲順の組み方も絶妙ですね。特に前半の「Luck」から「flow」「フレア」へ流れる感じと、最後の「bluebird」から「DAWN」への繋がりが。
Orienta:あっ、そうですか。ありがとうございます。
ーー:今回のタイトル『Little Flame』は、どういったところから?
Orienta:『フレア』も炎のイメージを表す言葉なんですけど、私の中の情熱みたいなものを出したくて。タイトルは最初から考えていたわけではなくて、キャンペーンとかで地方へ行ってるうちに、色々とアルバムに対する考えがまとまってきて、自然とこのタイトルになりました。
ーー:1曲ごとに色が浮かびますよね。
Orienta:割とプロデューサーが色派なんですよ。色からアイデアが浮かんでくるらしいんです。私はあまり色から曲を思い浮かべたりはしないんですけど。
ーー:それから、英語のフレーズが多いですよね。
Orienta:英語の曲に影響を受けているんで、メロディを浮かべる時に、詞の方は日本語よりも英語の方が気持ちよく出てくることが多いんですよ。
ーー:あとサウンド面では、デジタルとアコースティックな音のバランスがいいですね。その辺に対するこだわりは?
Orienta:アコースティックとか打ち込みとかを、特に区別しては考えてはいませんね。聴いていて気持ちいいものが一番だと思っています。ライヴをやるときも(レコーディングと)同じミュージシャンにお願いしているんですけど、リハーサルのときにみんなが色々なアイディアを出してくれたり、Orientaでやっている音楽をすごく楽しんでくれているんです。そんなみんなのアイディアをアルバムに入れたんで、前のアルバムに比べて今回は生の方が多いんです。でもどっちもやりたがりなんで、生と打ち込みとかのこだわりはないんです。どっちも好きだし。
ーー:ライヴの時のお客さんの反応は、どうでした。
Orienta:自分が思わないことまで伝わったりするんだなって思うことはありますし、自分がやってることって、これで良かったんだなと思うこともあります。レコーディングの時間の中で、自分の今のパッションを全て出すことって出来ないんで、ライヴをやらないと完結した気がしないんです。やっぱりライヴはずっとやっていきたいですね。あとライヴでお客さんが真剣に聴いてくれるのは嬉しいですね。みんな真剣にニコリともしないで聴いてたりして、最初はちょっと戸惑いましたが。自分が笑わないのにも原因があるんでしょうけど(笑)。
ーー:ジャケットのアートワークもなかなか魅力的ですね。光の使い方が斬新で。撮影はどこで行ったんですか。
Orienta:葉山の近くでした。12月の初めくらいで、天気は良かったんですけど寒かったですね。でも撮られるのはあんまり好きではないんですけどね。
ーー:こういうインタビューっていかがですか?前回の時より、お話ぶりは慣れてきた感じがしますが?
Orienta:そうですね。ラジオ(FM Yokohama「Sunday Flight」毎週日曜23:00〜23:30 O.A.)をやっているのも大きいかもしれませんね。ライヴの時もラジオの経験は役に立ってます。自分の好きな曲を選曲して、流せるっていうのは嬉しいですね。今まで私の曲を聴いてくださる方となかなかコミュニケーションを取る場がなかったんですけど、番組にはがきが来て、それでコミュニケーションを取れるのがいいですね。
ーー:では、今後の活動予定を。
Orienta:やっぱりライヴをやっていきたいですね。ライヴをやって色々感じ取って、また良い音楽作りに生かしたいと思っています。
ーー:最後にファンの方にメッセージをお願いします。
Orienta:音楽って人によってそれぞれの取り方があっていいと思うんですよ。だから色々なシチュエーションで自由に聴き、感じてもらえればと思います。

(2000年1月21日 VIRGIN TOKYOにて)
インタビュー&構成:土橋一夫(編集部)/協力:三枝晃憲(東芝EMI)

『Little Flame』
Orienta-Jアルバム.jpg



CD
MELODY STAR/VIRGIN TOKYO
TOCT-24330
¥2,913(税抜)
3月16日発売

Orientaと言うアーティスト名の通り、全体にオリエンタルなイメージと雰囲気が漂うアルバム。ヴァラエティに富んだ12曲のどれもが個性を発揮し、詞・サウンド・メロディー共に完成度の高い作品に仕上がっている。浮遊感あふれる彼女の独特な世界が、聴くごとに心地よさを運んでくれる会心作。

『フレア』
Orienta-Jシングル.jpg



Maxi Single
MELODY STAR/VIRGIN TOKYO
TOCT-22059
¥1,165(税抜)
発売中

Orientaの魅力は、その浮遊感あふれる歌声と不思議な魅力を兼ね備えたサウンド。4枚目のマキシ・シングルとなる今作でもその魅力は十二分に発揮され、Orientaワールドをさらに印象づけてくれる。「hasty judgement」はアルバム『Little Flame』未収録曲。

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